2013年4月6日土曜日

クラウドワークは、「仕事の仕方」の選択肢としてアリだと思う。

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前回のブログでは、僕が会社に雇われずに、どうやって仕事をしているのか、そしてその中で感じたことをつらつらと書いた。

企業に雇われずに三ヶ月間仕事をしてみて、感じたこと。

その中で、クラウドワークについて少し書いているのだけど、今回はそんな、クラウドワークをする時に参考になるサイトの紹介をしようと思う。また、実際に仕事をしてみての感想も書ければと思う。


「クラウドワーク」とは、簡単に説明すると「オンラインでやりとりをして、仕事をすること」です。
(僕も、結構曖昧なままこの言葉を使っています。「事務所に行かずに仕事をする」「自分の好きな時、好きな場所で仕事をする」というような概念も混じっていると思います。)



例えば、今僕は主に、ネットで仕事を検索→納期に合わせて進める→メール等でデータを納品、という手順で仕事をしています。

これがいわゆる「クラウドワーク」で、一昔前だと「SOHO」と言われていた「働き方」です。(今でもこの言葉は使われていますが。)


今、「ワークシフト」という本が出たり、「ノマド」や「ナリワイ」という考え方・仕事の仕方が普及したりしている中で、仕事の仕方の多様化・仕事の多様化がゆっくりと進んでいる過渡期にあると思う。

ただ、そういう新しいスタイルについて、よく分からない情報が出ていたり、身近にそんな働き方をしている人が少なかったりして、イマイチ実態が摑めない、挑戦したいけど怖い、という人も多いのではないか。


そんな人にとって、実際に経験した僕が書いたこのブログが、参考になれば幸いだ。


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では、まずはクラウドワークのサイトの紹介から。
(各リンクをクリックして頂くと、数分で登録が可能です)

※なお、これらのサイトで僕は、翻訳系の仕事しか検索していないため、それ以外の情報については(専門知識のなさもあり)正確な情報ではない場合があります。是非、ご自身で登録して頂き、実際に検索する・仕事に応募してみる、などを行って頂くことをおススメします。



1、SOHO・フリーランス向け求人情報ポータルサイト「@SOHO

在宅でできる仕事を探す・情報を探すための、草分け的ポータルサイト。

僕も、去年の11月、日本を離れていた時にこのサイトを見つけ、登録しました。

探せる仕事は、データ入力や文章執筆という、単純作業系、HP作成などのウェブ構築系、翻訳などの語学系、イラスト・デザイン等のクリエイター系が一般的ですが、他にも司会、カメラマン、作詞など多ジャンルの案件を見つけることが出来ます。

翻訳・通訳系の仕事は、そんなに多くはありませんが、数日に一回、新しい仕事が出てくるといった感じです。

ただ、どちらかといえば単純な仕事が多い(翻訳にしても)ため、一つの仕事で大きな収入を得ることは、あまりできないのではないか、と思います。

特徴としては、同サイト内のメールボックスで連絡をする際に、相手がメールを開封したかどうかが、登録したメールアドレスに届くこと。このおかげで、相手がメールを確認したかどうかが、こちらにも分かります。

もう一つの特徴は、実績を載せることができ、その実績情報がサイト内だけでなく、検索エンジンでもひっかかるようになっていること。

なので、実績を開示すれば開示する程、その人への信頼度は増し、仕事を受ける可能性は高くなります。

ただ、特に翻訳の仕事については、仕事の単価が通常のマーケットより大きく低かったり、応募者の倍率がとても高いことも多く、需給バランスを取るのは難しいと思っています。

案件の特徴としては、募集期間が長い(7日〜30日)、かつ募集者が多い(二人の定員に対して、20人を超える応募、など)。なので、安定的に仕事・案件を手にするのは、簡単ではない。


2、オンラインお仕事マッチングサイト「クラウドワークス」

比較的最近できたサイト。

翻訳系の仕事は殆どなく、大多数をウェブ系(SEO、HP作成、アプリ開発等)、デザイン系(ロゴ作成等)が占めています。

このサイトの特徴は、手数料がかかること。

例えば、50000円の案件を受注したとすると、2割前後(単価により異なる)は運営会社のマージンとして取られるので、この場合は、仕事をした人に入ってくる金額は40000円になってしまいます。

なので、見積もりを出す時に、金額の設定が難しかったりする。

このサイトについては、ウェブ分野で生きている人にとっては、とても使い勝手が良いサイトだと思いますが、僕がその世界の人間ではないので、どなたか、よりよい情報をお持ちではないでしょうか…。


3、クラウドソーシング「Lancers(ランサーズ)」

これも、先の2と同じようなサイト。

このサイトでは「コンペ」と「プロジェクト」という、二つの種類の仕事があって、前者はデザインやロゴ、更にはキャラクターの名前・デザイン(!!)を登録者から募集して、合致した人に報酬が払われる、というもの。後者は、ウェブや翻訳系で、案件に対して見積もりを出し、合致する人に依頼が行く、というもの。

手数料も、20%程度かかるので、見積もりを出す時にはそこに留意する必要はある。

あとは、「募集期間」「選定期間」「進行期間」「仕事終了」と、各案件がどのフェーズにあるのか、分かりやすい。「選定期間」というのは、募集を締め切って人を選んでいる状態。「進行期間」というのは、仕事が進んでいる状態。


ここでも、翻訳系のジャンルに限定した情報になってしまうが、仕事は案外多い。募集期間も、@SOHOに比べると短いものが多く、中には一日限定で募集して、即日納品という仕事も。

なので、このサイトは、頻繁にチェックしないと、新しい仕事がどんどん入って、終了していた、なんてことにもなりかねない。


ただ、一番案件の回転が速いのは、三つの中ではこのサイトなのも確か。


だから、これら全てのサイトを上手に組み合わせると、ある程度の仕事はできるのではないかと思っている(実際に出来ている)。


他にも、今はいろんなクラウドワーク系サービスが出てきているが、僕も使ったことがないものも多いので、今回はこの三つのみです。


そしてここからは、実際にこれらのサイトを使ってみての感想をまとめたい。


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まず、タイトルにもあるように、クラウドワークは選択肢として十分にアリだと思う

とりわけ、在宅で仕事をしていると、交通費もかからないし、事務所代も要らない。とにかくコストを抑えられる
これは大きな強みだと思う。

ただしその一方で、ある程度実力がないと、仕事を獲得できないというのが、厳しいながら現実ではある。

「クラウドワーキングで、新しい働き方ができるようになった」というのは事実だけど、こういうオンラインで完結する仕事をするときって、じゃあ例えば、どんな基準で仕事相手を選ぶのか?ということは重要な問題になってくる。

普通会社で働いていると、名刺があって営業ツールがあって、大企業になるとネームバリューだけで、ある程度仕事が取れてしまうのは紛れもない事実だ。

僕も前職で営業をしていた時は、名刺と営業ツールを配り歩いて、時たまその名刺に載っている番号に電話を頂いて、新しいお客さんができた、ということがあった。


その一方で、こういうクラウドワークスタイルだと、相手がどんな人か分からない(分かる必要もない?)のが普通だし、相手がどれだけの能力を持っているのかも、正直なところ、よくわからない(仕事を獲得する側が、水増しすることも、不可能ではない)。

そんな中で、では一体何が判断基準になるのか、というと、それは紛れもなく実績とか得意分野になってくると思う。


例えば僕は、まだまだ実績がない。翻訳系の仕事を始めて、まだ一年も経っていないし、経験値も相対的に見れば、ゼロに等しい。

クラウドワークサイトで仕事に応募した時に、他の人の情報を見ていると、海外の院に在学&海外在住、とか、某大手企業で海外勤務、とかの経歴を持っておられる方がいたりして、率直な話をするとそんな人たちに、僕は現段階では勝てない。ある案件に僕と誰かが応募をして、その人が上に書いたような経歴の持ち主なら、発注側も一瞬でその人の依頼をするだろう。


だから、何か強みがないと、苦しいと思う

幸いにも僕は、今まで小さいながら翻訳の仕事を頂いて、翻訳実績として幾つかにまとめられるだけの経験は積めた。

今取りかかっている案件も、過去に似たような単発の仕事をやっていて、それら全てをサイトの実績表に載せていたら、選んで頂いた。

でも、数多くの仕事に応募して、実際に手にすることが出来るのは半分もない。翻訳系の仕事に限ってみれば、発注に比べて、受注側が圧倒的に数が多く、仕事の獲得はそんなに簡単なことではない。

なので、どうやって自分の専門・強みを身につけるかが、これからクラウドワークをする人にとっての一番の課題だと、思っています(逆にいうと、ここをクリアできればコンスタントに仕事は入るようになる)。

そういう「経験を積む」のに、一番一般的なのは、どこかの翻訳会社でアルバイトをしたり、というのなのだろうけど、他にもいろんな方法はあるんじゃないかと思っている(模索中)。


で、結局一番重要なのって、「アナログ力」(泥臭さ)なんじゃないだろうか。

ここでいうアナログ力、というのは、イチかゼロかはっきしとしたものじゃなくって、もっといろいろ混じった、ごちゃごちゃした「よく分からない」力のことだ。

「よく分からない力」って言われても困るけど(笑)、それは「仕事のクライアントを分散する」ことであったり、「専門分野を複数持っている(もしくは別の専門分野の人とタッグが組める)」ことであったりすると思う。

もしくは、「ナリワイ」のように、自ら仕事を作り出す力


ウェブ経由で仕事をもらいつつ、地元で営業をして回って顧客を開拓したり、地域で仕事をしつつ、海外に出張に行ったり、といった「一人三役」のような、仕事の仕方が、これからは必要になって来るのではないか。


だって会社も、一つの製品だけ売っていては生き残れないし、一つのクライアントだけあっても、生き残れない。


クラウドワークっていうのは、よくも悪くも「実力主義」の世界ではあると思うので、そういう世界とどうやって折り合いをつけて行くのか、それを各自が認識する必要があると思う。







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