年明けに独立してから、もうすぐ8ヶ月が経とうとしている。
今回は、そんな僕がどのように仕事を獲得しているのか、ということをまとめてみる。
最近、同じ領域(翻訳)で活動している人とお会いすることも多く、そのような方々(特に、僕のように経験が浅い人)にとっては参考にして頂きたい内容である。
自分の専門領域がプログラミング等のIT系ではないため、同領域の皆様には全てが全て参考にはならないかもしれないが、サイトの活用法等参考にして頂ける部分も多いかと思う。
既にフリーランスとして活動されている人、これからフリーランスに転身しようとしている人にとって、仕事獲得の一助となれば幸いだ。
さて、それでは早速詳しく見ていこうと思うが、僕が使用しているサービスは、主に以下の通りに分けられる。
①求人情報メール
②クラウドソーシングサイト
③SNS
④ディレクトリサイト・ポータルサイト
これらの特徴や感想、どのように使っているかを以下にまとめてみた。適宜、過去記事へのリンクも貼っているので、そちらも参考にして頂きたい。
①求人情報メール
これによって、自分の対応分野(僕の場合は「翻訳」等)に合致する日本全国の求人情報を、毎日決まった時間に拾ってメールに届く。
使用しているのはIndeedというサイトで、ここに自分のメールアドレス(情報がここに届く)と、求人情報のキーワードを登録する。該当する案件がある場合は、毎日決まった時間に届くので、単発の案件なども検索可能だ。
(仕事版のGunosyだと考えて頂ければ分かりやすいかもしれない)
これには、複数のキーワードを同時に登録できるので、僕の場合は「翻訳」「英語 在宅」「通訳 関西」「通訳」の四つのキーワードを登録している。
このサイトは、フリーランス向けというよりは広く求職・転職者向けだともいえる。僕の場合は在宅で仕事をすることが条件の一つなので、こういう使い方をしているが、用途は幅広いと思われる。
②クラウドソーシングサイト
これには、最近普及してきているクラウドワークスやランサーズが含まれる。
どちらのサイトも今年の2月頃に登録をし、これまでに合わせて15件程度の仕事を行って来た。
場合によっては継続発注に至るものもあって、使い方次第では十分に仕事獲得の余地があると思う。
メリットとしては
・経験が浅くても仕事獲得の余地がある
・ある程度経験を増やす際には有効に活用できる
というのが挙げられるが、逆にデメリットも多い。
僕が実際に活用してみて思うのは
・(翻訳に限定した話だが)英語の案件が殆ど。仏語、中国語、独語など、他の言語の案件は極端に少ない(これは他のクラウドソーシングサイトやディレクトリ一般でも言えると思う)
・料金が安い(①発注側が相場を無視している場合②受注側も「経験が少ないので安く」といって引き受ける③一定の手数料が運営側に否応なく取られる)
ということだろうか。
あとは、翻訳の場合、案件数がデザインやIT系に比べて極端に少ないので、競争が激しくなることもあると思う。
(それゆえ、さらに料金が安くなるという悪循環が起こる)
ただ、先にも書いたように未経験の場合、実績を積みたい場合は活用の余地有りだ。
(僕もそういうつもりで使っている)
これら二つのクラウドソーシングサイトについては、以下の過去記事も参考にして頂きたい。
クラウドワークは「仕事の仕方」の選択肢としてアリだと思う
そしてもう一つ、こちらのサイトも使ってみてまずまずの感触だった。
Wishscope
これは簡単にいうと「お願い解決」のサイトで、中古品の売買、スタッフの募集等「これが欲しい」「こんなことを提供します」という相互のニーズを満たすサービス。
僕も「翻訳します」ということで、何度か仕事に至った。
この場合、こちら側から条件を決められる(特に料金)ので、不当な競争が殆どなくて済む。
また、アイデア次第でいろんなことができるので、翻訳にしても単に「翻訳をします」と書くのではなくて、自分の専門分野に限定して見せ方を工夫する等、いろいろと余地がある。
個人的な所感としては、英語翻訳の人は(受注側が)多いので、英語以外の外国語翻訳をする人にとってはニッチで良い場所かもしれない。
③SNS
これは殆ど、LinkedInのことだと言っていい。
「仕事の課題解決SNS(サービス)」であるLinkedInは、自分の職歴や専門分野を記載することができ、仕事への応募等も行える。
使い方は様々だが、フリーランスの方であれば、自分の職歴、実績等を棚卸ししてプロフィールに反映し、仕事を探したりするのが良い活用法だと思う。
僕の場合は、英語でプロフィールを書くことによってインドから仕事を頂いたので、活用法は様々にあると思う。
参考:LinkeInで仕事獲得
LinkedInについて詳しく知りたい方は、以下の本の中から何冊か読んで頂きたい。
(個人的には一番上の「LinkedInをビジネスに活用する本」がおススメ。著者がInの第一人者であるので、内容が具体的で分かりやすい)
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そしてもう一つ、最近案外使えると思ったのがmixi。
僕より数年後の世代では、mixiを使ったことすらない人がいるようだが、コミュニティを活用すると、仕事が落ちていることがある。
④ディレクトリ・ポータルサイト
翻訳領域では、しっかりとしたポータルサイトがあるのが強みであり特徴だ。
僕が利用しているのは以下の三サイト。
どれも、自分の情報(実績等)を掲載できるのと、求人情報も出回っているので、無料で登録できるのであれば活用しない手はない。
順に
・日本(語)のサイト
・英語ベースだが日本語表記有り。やりとりは英語
・表記も全て英語
のサイトとなっている。
特に後者二つは、様々な言語の案件が大小溢れているので、活用の余地大だと思う。
ディレクトリを使う際に注意が必要なのは、特に最初のディレクトリの場合は、フリーメールアドレスでの登録が禁止されていること。「なりすましを防ぐ」とのことで、今の世の中でどの程度の問題なのかは分からないが、独自ドメインを取得しておいた方が、いざと言う時に安心だと思う。
プロバイダー契約をしている方は、そこで取得できるアドレスを使えば良いし、そうでない方(僕のようにPocketWiFiを使っていて、普段はGmailを使う人等)はお名前.comやラクサバなどのサービスを活用すると、月額100円程度からドメインを取得することができる。
独自ドメインを持っていれば、Wordpressのインストール等も同時にできるようになるので、持っていて損は無いというのが、僕の考えだ。
参考:有料ドメインを獲得しました。
思えば、翻訳家というのは面白い仕事で、日本語以外にも言語(多くは英語)を使えるので、どんどん海外のサイトや海外とのクライアントを増やすことが出きるんじゃないだろうか。
先程の、僕のインドの案件もそうだが、外国語を使うことで可能性は何百倍にもふくれあがるのだ。
ディレクトリサイトの活用は、僕もあまりできていないが、今後これらのサイトを経由して仕事をするようになった場合、また改めてこの場でも書いてみようと思う。
どうだろう。フリーランス(特に翻訳領域)の人向けに、自分の経験と考察を元に書いてみた。
世の中にどれだけの翻訳者(のたまご)がいるのか僕は知らないが、これからの世の中、会社に勤める以外にも様々な生き方・働き方が発露して来るだろうし、そういう状況に(望もうと望まないと)なった際にも、案外活用できるサービス・リソースがあることに気づかされる。
もちろん、これらのサービスを使えばすぐに仕事が取れる、ということではないし、日々の研鑽が大事なのは言うまでもない。
しかし、情報感度を高めることで、自分が必要としているサービスに出会えることも確かだ。
翻訳領域以外のフリーランスの皆様にも、是非ここの情報を活用・応用して頂ければ嬉しい。