前々回、前回と、僕が新卒で始めた仕事をすぐに辞めた訳を書いてきました。
<思うこと>
これら一連の経験から学んだことは、以下の通りです。
・選択肢がある強さ
どれだけ酷い労働環境の元で働いていていも、そこを抜け出せないのは「自分が他の選択肢を持っていないから」だと。
もし、他の仕事や生活手段を選択肢として持っていれば、現在の状況と比較して、自ら選ぶことが出来るわけです。なので僕も、自ら取捨選択が出来るだけの選択肢を作りたい、それだけ強くなりたい。
・「会社に魂売るわけじゃない」
→この言葉は、僕が学生時代にお世話になった恩師の方がおっしゃっていた言葉です。
仕事をしているからといって、それは自分の人生の全てではないし、会社に全て捧げるわけでもない。
だから、僕は、仮にまたサラリーマンとして働くのであれば、フェアな関係で働きたい。それは自分が事業主になってもフリーランスであっても変わりない。
・自分が「生きるべき」環境は、必ずある
→現在僕は、一時的にポーランドで生活と仕事をしています。仕事を辞めたとき、この国に来ることは決まっていませんでした。
しかし、紆余曲折を経て再三この国に訪れる機会を頂き、サラリーマンをするなかで忘れてしまった自分自身を思い出すことができたと思っています。
今、とても素敵なひとに囲まれて、素敵な時間を過ごしていて、本当に僕は幸せです。仕事を辞めた時は、精神的にも肉体的にも限界だったのですが、それがここまで変わったのだから、本当に感謝しています。
だから、自分のいる環境が自分に合っていないと思ったら、辛いと思ったら、飛び出してみてもいいんじゃないかと思います。
僕の場合、前職をしている時に「三年続ければ、市場価値のあるビジネスマンになる」と上司から言われ続けました。
しかしそのこと自体、僕の中の目的でも手段もなかったので、何も歯を食いしばって酷い環境で耐え続ける必要はないと、決断そのものはあっさりとできました。
もちろん、僕は他人の人生や生き方まで保証は出来ないし、口出しもできませんが、もし今、いろいろと悩みがあって、どうしようもないのなら、思い切って環境を変えても、いいんじゃないかと思います。
自分の近づきたい場所、理想の姿と現在の環境を照らし合わせて、留まる価値があるのかどうか、ということを考えることは大事かと思います。
自分が必要とされる場所、自分が「生きるべき」世界は、どこかであなたを待っているので、それを探すことをやめてはいけないと思います。
<これから>
さて、そんなこんなで5ヶ月のサラリーマン生活に終わりを告げ、一時的に海外で仕事をしている僕ですが、この先、どういう風に生きていきたいのか、再度考えることができました。
この記事には、詳しいことはあまり書かずに済まそうと思いますが、
・今までずっと続けてきた言語・翻訳で身を立てる
・場所と時間に縛られずに仕事をする(なぜなら、世界中に会いたい人が沢山いるから)
・経済活動だけをするのではなく、ナリワイ活動(ミクロな視野で、市場原理に依存しない活動)を行い、「生活」重視の生き方をする
・その上で、故郷である奈良に貢献する
ということが、現在の僕の興味・関心です。
今まで、いろいろ寄り道をしてきました。そしてこの一年で、自分の進む道が、少しずつではありますがはっきりとしてきました。
2012年は、「自分が生きたい世界」と「自分が生きたくない世界」の両方が、なんとなく、はっきりとしてきた年でした。
今僕はこの記事を、アナザースカイであるポーランドのワルシャワで書き終えました。
この一年は、嫌な思い出のほうが自分を支配していた気がしますが、それでも最後、この国で、多くの人に囲まれて、僕は本当に嬉しいです。
幸せです。
多くの方から貸してもらった力を、他の人に貸すことで、僕は恩返しをしていきます。
2012年、終わりよければ全てよし。
2013年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。
※この記事にアクセスして頂いた方へ
最近、このブログのアクセス解析をしていると、検索ワードに一定数「新卒 仕事 辞めたい」「新卒 すぐ辞める」などが含まれています。
この検索ワードを打ち込んでいる方が、単に興味があってアクセスして頂いた方のか、もしくは既にかつての僕のように、過酷な労働環境に身を置かれておりアクセスして頂いたのか、不透明な部分も大きいです。
しかし、私と同様の過酷な環境に身を置かれている方も少なからずいらっしゃることは事実ですので、私としても皆様に、少しでも役立てればと思っています。
私もSkype相談を行っていますが、労働法等の専門ではないため、アドバイスとなる内容は多くはありません。
そこで、労働相談関係のNPO法人POSSEを紹介させて頂きます。
自分の勤め先がブラック企業ではないか、等、少しでも不安や悩みをお持ちでしたら、遠慮なさらずに相談されることをお勧めします。
この記事をご覧頂いた皆様にとって、少しでも有益な解決方法を提供させて頂ければと思っています。