2016年12月23日金曜日

人工知能の明日と、新卒フリーランスの是非


http://wsbi.net/




人工知能の登場で、翻訳という仕事に関わっている人間の下3分の2は仕事を失うと言われています。



まずは、競争力のない下請け会社の仕事がなくなると思いますが、その時に、最近多い「クラウドソーシング」サイトを使った翻訳の仕事はなくなるのかどうか。



恐らく、いきなりなくならないとは思います。



ただ、クラウドソーシングの仕事って、自分が経験したことあるから分かるんですけど「駆け込み寺」なんですよ。



恐ろしいブラック案件がほとんど。





ドイツ在住のこの方は、そんなクラウドソーシングサイトを使って仕事をしているようですが、正直な話どこまで稼げるのかは疑問。


サイトによっては20%くらい手数料を取られてしまうところもありますからね。




正直、こんな環境で仕事をしているのに「海外でフリーランス」「新卒でフリーランス」っていうブランディングは、今後通用しなくなる。



これから、もっとすごい若い世代がうじゃうじゃ出てくるから。



いや、「出てくる」というより、むしろ表には出てこないんだけど、恐らくこのようなブランディングは通用しなくなります。「海外フリーランス」じゃなくって、ただの「海外ワープア」「海外乞食」になるでしょうね。




そもそも、ライティングの仕事もしているようですけど「訴求力のある文章」を書けるようになっても、取り扱う商品がなければ1円にもならないわけで。


この人は、訴求力のある文章を書いて、あるいはその書き方を教えて、何をしたいと思っているのか。


自分が売る商品もなく、「独自ドメインでサイトを作って」「クラウドソーシングで実績を作る」ことをすればフリーランスとしてやっていける、なんて、正直脇が甘い。



「会社員を経験して独立すべきか、いきなりフリーランスになるべきか」という論調が今でもありますけど、



会社員を経験するメリットの1つに、「ビジネスの世界のルールの厳しさ」を学ぶっていうのがあります。


と言っても、別に不必要な残業を繰り返す、とか、無意味な飲み会に参加してお金と時間をすり減らす、とか、クソ上司とも上手くやってくスキルを身につける、とか、そういうことではなくって。



ビジネスの世界がどれだけ忙しいのか、ってことを、現場に入って見ておくことは、一度会社員をして経験しておくほうがいいです。




フリーランスになっても、仕事のやりとりをする相手は基本的に企業の中の人、となることが多いです。たとえクラウドソーシングサイトを使ったとしてもね。



その時に、「会社の中の人はどれくらい仕事を抱えていて、どれくらい時間を持っていなくて、どれだけ緊張しているのか」ということを分かっていないと、そもそも仕事なんてできません。



だから、会社員を経験せずに独立している人は脇が甘いんですよ。



もちろん、恐ろしいくらいに感受性が高い人がたまにいて、そういう人はマンガとかを通して疑似体験を自分のものにできるので、いきなりフリーランスになろうが会社を作ろうが、恐ろしいほどの結果を出すことはできます。



でも、そういう人は本当に一握り。100人に1人もいない。


そして、そういう人は決して表には出てこない。





無知って怖いな、と思いますよ。




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