2013年4月20日土曜日

”サラブレッド”であることになんて、1ミクロンの価値もない。

尊敬している人のブログに、こんな記事があります。

脱サラブレッド、そして野ネズミへ!


なかなかインパクトのあるタイトルで、書かれている内容も、シンプルですが力強い。

そして僕自身も、この野ネズミ化は大事だと思っているんです。
(それには、僕自身がそうなる必要がある、という意味もありますし、もっともっとそういう人が、世間一般で増える必要もある、という二つの意味が含まれています)



新卒で始めた仕事を半年で辞めて、今はどこの組織にも所属している僕は、どちらかといえば野ネズミに近い生き方をしているのかもしれません。


ただ、大学まではいわゆる「サラブレッドコース」を歩んでいたのも同然で、その「サラブレッドに仕立てられる」過程で、調教に違和感を感じて、そのコースから抜け出してしまったわけで、そういう意味では、自分がサラブレッドに向いているのか、それとも野ネズミに向いているのかは、まだ自分でははっきりと分かっていません。


でも、心の中ではどこかサラブレッドなんてくそくらえ!と思っているのも事実で、こういう反骨心は、幼い頃からずっと持ち続けてきたんだと思います。


自分がサラブレッドであることにあぐらをかいて、盲目的になりたくはない。


英語の勉強を例にとると、ここでのサラブレッドというのは、英語圏に長期間留学をして、海外の大学院で修士号や博士号を取って、それからは外資系企業に勤めたり、国連で働いたりしている人を指すんだと思います。

正直言って、こういう人たちは凄いと思います。英語力や仕事力等で、僕は足下にも及びません。


しかし一方で、これだけ”サラブレッド”になってしまうと、その世界が当たり前になって、逆に怖いこともあるんじゃないかと思います。



この前、ある方に紹介頂いて、翻訳分野で活躍されている方にお会いし、キャリアをどう歩んでこられたのか、翻訳の勉強はどのようにされてきたのかを、沢山伺いました。

その中で一つ頂いた忠告が「英語ができることと翻訳ができることは全く別のことだから、自分が英語ができるからといって、甘く考えない方がいい」というものでした。

その方は、学生時代に英語圏に留学されて、英語講師の仕事もするなど、ネイティブ英語と触れ合う機会も人一倍あったようなのですが、それでも後で通い始めた翻訳学校では、厳しい指導をもらい、今まで自分が持っていた自信がなくなったこともあったそうです。

そんな自身の経験も踏まえて教えて下さった忠告なのですが、それを聞いて僕はむしろ、チャンスだな、と思いました。


ここ数年で紆余曲折を経て、今僕は翻訳分野で身を立てようと、勉強をして仕事もしています。


ですが、実は僕は、留学経験(半年以上)はありませんし、英語圏に語学留学で滞在したこともありません。(高校の時に、10日間だけ語学研修でオーストラリアには行きましたが、それ以来「英語圏」の国には行ったことがありません)

僕が英語と接するきっかけになったのは、ラジオで放送されいる1日15分の語学番組でしたし、逆にいうと、それがきっかけで言葉(言語)の魅力に取り憑かれてしまって、今まで14年間、1日15分を続けてきたわけです。そのおかげで、ある程度英語は使えるようになりましたし、大学で言語学分野を専攻することにもなりました。

長期滞在したのは非英語圏のポーランドで、そういう点では、僕はあくまでESL(English as a Second Language:第二言語としての英語)を使ってきたのです(もちろん、ラジオ番組のアシスタントは英語ネイティブです)。



だから、先日先輩の翻訳家にその話を聞いた時に、覚悟もしないといけないと思った一方で、「英語圏に留学して、自分の英語に自信があるのに、翻訳は全く別物だなんて、これは面白いな」とも思ったわけです。

僕なんて、英語圏留学・生活経験はおろか、英語を使っての就労経験もゼロに等しいわけで、そんな自分を比較するのは失礼とは思うんですが、逆に、こんな自分だからこそ、成功体験(=幻想)に縛られず、前進できるのではないかとも思いました。
(よくも悪くも、まだまだこれから)



そしてもう一つ、その先輩から聞いた話で印象的だったのは、「翻訳家の質が低下してきている」という話でした。


具体例を聞くことはできなかったのですが、僕が思うに、クラウドソーシングサイトで、個人・単発案件単位で仕事をできるようになりつつある時代で、「プロの翻訳家」としての品質保証がなされないケースが増えてきているのではないか、と思っています。
(参考:クラウドワークは「仕事の仕方」の選択肢としてアリだと思う

僕もこういうサイトを使っているのでなんとなく分かるのですが、仕事の単価が異常に低い場合が殆どですし、経験がなくても「プロ」と名乗れることも重なって、「本物」と「本物じゃない人」の区別が分かりづらくなってきている。
(僕も、経験年数が少ないのでまだまだ後者側ですが)

そんな中で、翻訳の経験もない人がボランティアで仕事をしたりして、翻訳全般の品質低下に繋がり、「プロ」にもその影響が及んでいる、ということみたいです。



この話を聞いた時には、なるほど一理ある、と思いましたが、その一方で「それはプロにも原因があるんじゃないか?」とも思いました。


例えが変わりますが、今、日本の企業は工場を、どんどん海外移転しています。

それは、人件費が安いのが一番の理由で、結局「コスト」の問題なんでしょうね。

そして、それは翻訳の世界にも当てはまって、「そんなに多くのコストをかけられないのに、本物のプロに多額のお金を払うのは厳しい」と思っているクライアントもいるんじゃないか。

翻訳というのは、よほど専門的な文章を除いては、クライアント側も「これくらいの質で」と思っている基準もあって、それが満たされればいい、というのも真実だと思います。


それって、わざわざ日本製の高級な商品を買わなくても、中国で作られた、価格の安いものを買おう、っていうケースと同じだと思うんですよね。


以前、「日本の伝統工芸品を海外に売り込む」という事業に関わらせて頂きましたが、パートナーを探していても、とても質の良い製品(工芸品)を作っているのに、その良さが伝わらずに、厳しい状況に直面している、という会社(事業主)も目にしてきました。

そして、これは工芸品も翻訳も同じで、自分が「いくら良いものを提供している」と口で言っても、自ら動かなければ、その良さは伝わらないんですよね。

「プロにも原因があるんじゃないか」と考えるのは、そんな仮説からです。


サラブレッドであることにあぐらをかく、というのは、僕にとっては上に書いたようなことを具体的に指しているわけで、そういうことも考えると、自分が取るべき方向が分かってくる。


こんなことを書くと、翻訳の世界で活躍されている方を全員敵に回してしまうことにもなりかねないのですが、僕の根底には
世の中のサイクルがだんだんと早くなってきている
これから生きていく(仕事をしていく)ためには、何か一つでも芸(専門技術)があれば良い
世界のいろんな常識、ルールが変わってきている中で、今までのスピード感や方法論は通用しなくなってきている
今まで理想とされてきた「進むべきレール(取るべき進路)」さえも、リスクになりうる
といったような認識、問題意識があり、それらを考えた上で、「翻訳」を自分の武器の一つとして生きていきたい(必要がある)という思いがあります。つまり、あくまで「手段」として武器を選び、今の道を進んでいるため、同業界の方々を単に批判、非難しているわけではないことをご理解頂ければと思います。

(いろんなところで、上の4色で書いた議題・課題は耳にしたり目にしたりするのですが、翻訳の世界って、比較的これらの影響を受けていない気がするので、今後の動向に興味があるのと、このような問題意識に対して、当事者の皆さんがどのように考えておられるのか、伺ってみたいのも本音です。
もちろん、僕もこの世界ではまだまだ未熟ですので、大きな勘違いをしているのであれば、それについては教えて頂ければとても有難いです。



だから、いろいろ考えると、”サラブレッド”を目指すためだけに歩みを進めるのは、結構なリスクだと思っています。

”サラブレッド”というのは、よくも悪くも芝の整ったコースを一位で駆け抜けるためだけに、調教されますから。


だから、僕は”野ネズミ”まではいかないかもしれませんが、もっと「泥臭さ」「アナログさ」「カオスを生きる力」をつけていきたい。

これから必要なのは、「〇〇力」と簡単に示されるものではなく、もっともっと訳の分からない力、カタチに表しにくい力なんだと思っています。
(この辺りは、「ナリワイを作る」を読んで頂くのが一番手っ取り早いと思われます)



そんな意味では、22歳から会社に勤めて、ゼロから武器を手に入れるのではなく、スタートラインを無視して、10歳から手にしてきたものを武器にしようとしている点で、僕は野ネズミにまだ近いほうなのかもしれません。





→Skype相談始めました。お悩みがある方はこちらからお気軽にどうぞ。

2013年4月12日金曜日

Nara is a great place!

As I live in Nara prefecture, Japan, I've recently gradually noticed the appeals of Nara.


First of all, do you know where Nara is?

Nara is close to Osaka and Kyoto, so you can visit Nara with those other cities in once.



The detailed description: Nara is in east from Osaka, and south from Kyoto and it takes less than 1 hour by train from both cities.


To tell the truth, Nara is not so interesting place for me until I graduated from the hight school, because there were only old temples and shrines around there, and it was also inconvenient for me to move: the train connection is not so good from my hometown to Nara.


However, now this area seems appealing for me gradually. (I've noticed it when I studied in the university, and that was one factor that I decided to go back to Nara and do something for business.)


So what is appealing/fascinating for me and you to come to Nara?


The first reason is that there are less people in Nara than in Osaka or Kyoto.


Don't you have experience that you were fed up with many tourists in Kyoto/Osaka to visit some sightseeing places?

Compared with it, there is not so many people in Nara and you can see around there comfortably.


Of course, Nara is also famous and many people visit, so there may be crowded in the daytime, but not in the evening or the night.





And, you can see deer in Nara park!




Though you can see dogs, cats, birds in the daily scenery, or can see giraffes, zebras, lions in a zoo, you can't see deer there!

What is more, you can see deer so closely only in two places in Japan: Nara and Hiroshima (Miyajima).


Deer is quiet and don't attack usually, so you can take photos with safety and enjoy the time.

They are so cute, and I've met many foreign travelers who visited Nara in order to see deer!


The third, and the best merit for me, is that those places (where there are not so many people and you can see deer) is close from the main train station (Nara station): it takes less than 20 minutes on foot!








This place is also near deer park. Here you can enjoy a beautiful scenery of nara and if the time suits, you can see a sunset from the temple.

Here is also a quiet place (Todaiji Nigatsu-do). I owe you go there if you have energy and your power is left!



I'd like to write about Nara's appealing points and information irregularly.


Do you want to know who I am much more?
Please read my biography on this blog below!

Biography(English) ~ Who is YBC?

2013年4月10日水曜日

世界は生き物(いきもん)やと思った。

今日は、県内のある会社を訪問してきた。


詳しいことはあまり書けないのやけど、今の事業を進めて行く中で、どうしても協力して頂きたいことがあって、パートナーシップの提携も頭に入れた中で、訪問してきた。


結論から先に述べると、今後も長いおつきあいをよろしくお願いします、ということで終わったのやけど、お話しさせて頂いた1時間、とても濃い時間を過ごすことができた。


それは実際に動いてみると、入ってくる情報も全然違うなー、という一言にまとめられる。


今日お会いして頂いたのは、会社のトップクラスの方(!!)でしたが、持っておられる情報とかが全然違う。「現場」の情報やなー、と思うことがつくづくあった。

それに、そういう情報を惜しみなく提供して頂いたこと。これってすごいのかどうかよく分からへんけど、提供して頂いている僕は、とても恵まれていると思った。


「そういう話なら、こういう人、会社に会ってみてはどうか」とか、「こんな組織やイベントがあるよ」といった情報を、驚くぐらいに教えて頂きました。



改めて、地元の世間の狭さも知ることになりましたが(笑)、相手の方もお忙しい時間を割いて頂いてお会いして頂き、とても感謝しています。


「数多くの創業者、自営業者を見てきて、成功した人も失敗した人も沢山いるが、あなたは人としても魅力があるし、営業力もある」と初対面なのに言って頂いたのは驚いたし、きちんと結果も出していきたいと思った。

他にもいろんな教訓やアドバイスも頂いて、本当に濃い時間を過ごすことができました。



で、改めて「世界って生き物やな」と思いまして。


今の世の中って、本当に情報が溢れ返っていて、その情報に必死に追いついて消化するだけで精一杯で、時には消化不良も起こしてしまうほどだと思うんやけど、やっぱり、情報って「過去のもの」であって、生き物ではないんやな、と最近、日に日に強く思ってきています。



情報は大事やけど、情報が全てではないし、本当に大事なことはインターネットでは手に入れられない、と思います。


今日お会いした方も「私の周りでも、水面下でいろんな人が出会って別れて、いろいろと動いている」とおっしゃっていて、思わず頷いてしまったんですが、本当にその通りだと思う。(おそらく、その方がイメージしたことと僕がイメージしたことは異なっていたと思いますが)

本当に大事なものは、見えないところにあるし、見えないところで動いている。


実際にしてみないとわからないことがある」っていうのは正しいと思うし、一方で、今はいわゆる正解がない世界になってきているから、みんながみんな、どうしたらいいか分からなくなって、いろんな情報を頼りに、できるだけリスクを回避する道を選ぼうとしているんやと思う。


でもやっぱり、情報は情報でしかない。


どんな分野、物事についても一次情報に勝るものはないし、その一次情報は、身銭を切らないと手に入らないもんやと思う。

僕もいろんな人にお会いして、話を伺う機会を沢山頂いてきたわけですが、自分の目で見て、肌で感じて、頭で考えている人の言葉の重みは、そうでない人の言葉と比べると、話を聞いているだけで分かる。


僕も、今より二、三年前のほうがフットワークは軽かったし、行動力もあったからいろんな一次情報に触れられたけど、最近は仕事柄、家に籠ることが多くなっていた。

けれどやっぱり、外に出てみることって大切やし、必要なことやなー。


もう一度、そんな真理に気づけたことは大きいし、僕は本当に恵まれている。



そう、やっぱり世界は動いているし、生きている。

2013年4月6日土曜日

クラウドワークは、「仕事の仕方」の選択肢としてアリだと思う。

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前回のブログでは、僕が会社に雇われずに、どうやって仕事をしているのか、そしてその中で感じたことをつらつらと書いた。

企業に雇われずに三ヶ月間仕事をしてみて、感じたこと。

その中で、クラウドワークについて少し書いているのだけど、今回はそんな、クラウドワークをする時に参考になるサイトの紹介をしようと思う。また、実際に仕事をしてみての感想も書ければと思う。


「クラウドワーク」とは、簡単に説明すると「オンラインでやりとりをして、仕事をすること」です。
(僕も、結構曖昧なままこの言葉を使っています。「事務所に行かずに仕事をする」「自分の好きな時、好きな場所で仕事をする」というような概念も混じっていると思います。)



例えば、今僕は主に、ネットで仕事を検索→納期に合わせて進める→メール等でデータを納品、という手順で仕事をしています。

これがいわゆる「クラウドワーク」で、一昔前だと「SOHO」と言われていた「働き方」です。(今でもこの言葉は使われていますが。)


今、「ワークシフト」という本が出たり、「ノマド」や「ナリワイ」という考え方・仕事の仕方が普及したりしている中で、仕事の仕方の多様化・仕事の多様化がゆっくりと進んでいる過渡期にあると思う。

ただ、そういう新しいスタイルについて、よく分からない情報が出ていたり、身近にそんな働き方をしている人が少なかったりして、イマイチ実態が摑めない、挑戦したいけど怖い、という人も多いのではないか。


そんな人にとって、実際に経験した僕が書いたこのブログが、参考になれば幸いだ。


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では、まずはクラウドワークのサイトの紹介から。
(各リンクをクリックして頂くと、数分で登録が可能です)

※なお、これらのサイトで僕は、翻訳系の仕事しか検索していないため、それ以外の情報については(専門知識のなさもあり)正確な情報ではない場合があります。是非、ご自身で登録して頂き、実際に検索する・仕事に応募してみる、などを行って頂くことをおススメします。



1、SOHO・フリーランス向け求人情報ポータルサイト「@SOHO

在宅でできる仕事を探す・情報を探すための、草分け的ポータルサイト。

僕も、去年の11月、日本を離れていた時にこのサイトを見つけ、登録しました。

探せる仕事は、データ入力や文章執筆という、単純作業系、HP作成などのウェブ構築系、翻訳などの語学系、イラスト・デザイン等のクリエイター系が一般的ですが、他にも司会、カメラマン、作詞など多ジャンルの案件を見つけることが出来ます。

翻訳・通訳系の仕事は、そんなに多くはありませんが、数日に一回、新しい仕事が出てくるといった感じです。

ただ、どちらかといえば単純な仕事が多い(翻訳にしても)ため、一つの仕事で大きな収入を得ることは、あまりできないのではないか、と思います。

特徴としては、同サイト内のメールボックスで連絡をする際に、相手がメールを開封したかどうかが、登録したメールアドレスに届くこと。このおかげで、相手がメールを確認したかどうかが、こちらにも分かります。

もう一つの特徴は、実績を載せることができ、その実績情報がサイト内だけでなく、検索エンジンでもひっかかるようになっていること。

なので、実績を開示すれば開示する程、その人への信頼度は増し、仕事を受ける可能性は高くなります。

ただ、特に翻訳の仕事については、仕事の単価が通常のマーケットより大きく低かったり、応募者の倍率がとても高いことも多く、需給バランスを取るのは難しいと思っています。

案件の特徴としては、募集期間が長い(7日〜30日)、かつ募集者が多い(二人の定員に対して、20人を超える応募、など)。なので、安定的に仕事・案件を手にするのは、簡単ではない。


2、オンラインお仕事マッチングサイト「クラウドワークス」

比較的最近できたサイト。

翻訳系の仕事は殆どなく、大多数をウェブ系(SEO、HP作成、アプリ開発等)、デザイン系(ロゴ作成等)が占めています。

このサイトの特徴は、手数料がかかること。

例えば、50000円の案件を受注したとすると、2割前後(単価により異なる)は運営会社のマージンとして取られるので、この場合は、仕事をした人に入ってくる金額は40000円になってしまいます。

なので、見積もりを出す時に、金額の設定が難しかったりする。

このサイトについては、ウェブ分野で生きている人にとっては、とても使い勝手が良いサイトだと思いますが、僕がその世界の人間ではないので、どなたか、よりよい情報をお持ちではないでしょうか…。


3、クラウドソーシング「Lancers(ランサーズ)」

これも、先の2と同じようなサイト。

このサイトでは「コンペ」と「プロジェクト」という、二つの種類の仕事があって、前者はデザインやロゴ、更にはキャラクターの名前・デザイン(!!)を登録者から募集して、合致した人に報酬が払われる、というもの。後者は、ウェブや翻訳系で、案件に対して見積もりを出し、合致する人に依頼が行く、というもの。

手数料も、20%程度かかるので、見積もりを出す時にはそこに留意する必要はある。

あとは、「募集期間」「選定期間」「進行期間」「仕事終了」と、各案件がどのフェーズにあるのか、分かりやすい。「選定期間」というのは、募集を締め切って人を選んでいる状態。「進行期間」というのは、仕事が進んでいる状態。


ここでも、翻訳系のジャンルに限定した情報になってしまうが、仕事は案外多い。募集期間も、@SOHOに比べると短いものが多く、中には一日限定で募集して、即日納品という仕事も。

なので、このサイトは、頻繁にチェックしないと、新しい仕事がどんどん入って、終了していた、なんてことにもなりかねない。


ただ、一番案件の回転が速いのは、三つの中ではこのサイトなのも確か。


だから、これら全てのサイトを上手に組み合わせると、ある程度の仕事はできるのではないかと思っている(実際に出来ている)。


他にも、今はいろんなクラウドワーク系サービスが出てきているが、僕も使ったことがないものも多いので、今回はこの三つのみです。


そしてここからは、実際にこれらのサイトを使ってみての感想をまとめたい。


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まず、タイトルにもあるように、クラウドワークは選択肢として十分にアリだと思う

とりわけ、在宅で仕事をしていると、交通費もかからないし、事務所代も要らない。とにかくコストを抑えられる
これは大きな強みだと思う。

ただしその一方で、ある程度実力がないと、仕事を獲得できないというのが、厳しいながら現実ではある。

「クラウドワーキングで、新しい働き方ができるようになった」というのは事実だけど、こういうオンラインで完結する仕事をするときって、じゃあ例えば、どんな基準で仕事相手を選ぶのか?ということは重要な問題になってくる。

普通会社で働いていると、名刺があって営業ツールがあって、大企業になるとネームバリューだけで、ある程度仕事が取れてしまうのは紛れもない事実だ。

僕も前職で営業をしていた時は、名刺と営業ツールを配り歩いて、時たまその名刺に載っている番号に電話を頂いて、新しいお客さんができた、ということがあった。


その一方で、こういうクラウドワークスタイルだと、相手がどんな人か分からない(分かる必要もない?)のが普通だし、相手がどれだけの能力を持っているのかも、正直なところ、よくわからない(仕事を獲得する側が、水増しすることも、不可能ではない)。

そんな中で、では一体何が判断基準になるのか、というと、それは紛れもなく実績とか得意分野になってくると思う。


例えば僕は、まだまだ実績がない。翻訳系の仕事を始めて、まだ一年も経っていないし、経験値も相対的に見れば、ゼロに等しい。

クラウドワークサイトで仕事に応募した時に、他の人の情報を見ていると、海外の院に在学&海外在住、とか、某大手企業で海外勤務、とかの経歴を持っておられる方がいたりして、率直な話をするとそんな人たちに、僕は現段階では勝てない。ある案件に僕と誰かが応募をして、その人が上に書いたような経歴の持ち主なら、発注側も一瞬でその人の依頼をするだろう。


だから、何か強みがないと、苦しいと思う

幸いにも僕は、今まで小さいながら翻訳の仕事を頂いて、翻訳実績として幾つかにまとめられるだけの経験は積めた。

今取りかかっている案件も、過去に似たような単発の仕事をやっていて、それら全てをサイトの実績表に載せていたら、選んで頂いた。

でも、数多くの仕事に応募して、実際に手にすることが出来るのは半分もない。翻訳系の仕事に限ってみれば、発注に比べて、受注側が圧倒的に数が多く、仕事の獲得はそんなに簡単なことではない。

なので、どうやって自分の専門・強みを身につけるかが、これからクラウドワークをする人にとっての一番の課題だと、思っています(逆にいうと、ここをクリアできればコンスタントに仕事は入るようになる)。

そういう「経験を積む」のに、一番一般的なのは、どこかの翻訳会社でアルバイトをしたり、というのなのだろうけど、他にもいろんな方法はあるんじゃないかと思っている(模索中)。


で、結局一番重要なのって、「アナログ力」(泥臭さ)なんじゃないだろうか。

ここでいうアナログ力、というのは、イチかゼロかはっきしとしたものじゃなくって、もっといろいろ混じった、ごちゃごちゃした「よく分からない」力のことだ。

「よく分からない力」って言われても困るけど(笑)、それは「仕事のクライアントを分散する」ことであったり、「専門分野を複数持っている(もしくは別の専門分野の人とタッグが組める)」ことであったりすると思う。

もしくは、「ナリワイ」のように、自ら仕事を作り出す力


ウェブ経由で仕事をもらいつつ、地元で営業をして回って顧客を開拓したり、地域で仕事をしつつ、海外に出張に行ったり、といった「一人三役」のような、仕事の仕方が、これからは必要になって来るのではないか。


だって会社も、一つの製品だけ売っていては生き残れないし、一つのクライアントだけあっても、生き残れない。


クラウドワークっていうのは、よくも悪くも「実力主義」の世界ではあると思うので、そういう世界とどうやって折り合いをつけて行くのか、それを各自が認識する必要があると思う。







企業に雇われずに3ヶ月間仕事をしてみて、感じたこと。

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早いもので、年度が変わって最初の五日間が過ぎた。


この春から仕事を始めた人も多いと思うけど、今はまだ研修期間の人が多いのやろうか。


今年に入ってから、企業に就職はせず、個人事業主のはしくれとして仕事をしてきたんですが、年度も変わったので、一つの区切りとして、僕が感じたことをまとめておこうと思います。


この三ヶ月、翻訳の仕事を中心として、幾つか仕事を請け負ってきたわけですが、その感想とか手応えというと、「思っていた程簡単ではない。けれど、そんなに悲観することもない」というものです。

とても手前味噌な感想になっていますが(笑)


この三ヶ月の仕事を整理してみると、翻訳(英→日、日→英)で、小さな仕事も合わせると7件既にやっていて、今一つ、大きな案件が入っている状態。

収入的には、普通のサラリーマン(「普通」というのは、新卒の給与水準)と比べると圧倒的に少ないけれど、生活コストがかからないように工夫しているので、収支はトントン(二月はギリギリ黒字!)。
もちろん定期的な収入はないので、毎月が勝負で、収入の変動もあるけれど、この三ヶ月はなんとかなっている。

仕事量は、これまたまちまちで、暇な時は暇。忙しい時は何故かいろんな仕事が被さる。まあこれは、ある種人生の必然なのかもしれないけど(笑)

最近ようやく、一日のリズム、ペースが摑めてきた、かな。



ここからは、この三ヶ月で見えた課題や、気づけたメリットなどについて書こうと思う。


まず一番の課題は、「トライアル突破力」


翻訳の仕事(定期的・長期的な仕事)を得るには、トライアルという、多くは無償のテストを受ける必要があるのやけど、それを突破する力がまだ備わっていない。

もちろん、どんな分野に専門を絞るのか、という問題はあるけれど、いわゆる「型」をきっちりと理解していない感はあるな、と思っている。


ただ、前に受けたトライアルで、大学入試レベルの比較的易しい文章があって、それは手応えがあったのに落ちてしまったから、そこで自信を失ったことはあったし、究極的には「こんな風に訳して欲しい」という、出題者の意図に合わないこともあるのかなあ、つまり「相性」の問題もあるのか、と思った。(もしくは、自分の訳が良くても更に良い人が沢山いたか)


僕は今まで、大学受験レベルの英語しか勉強していないし、英語を使っての仕事・翻訳会社での勤務経験はゼロ。こういう状態なので、いわゆる「型」を知らないし、そういう(一種の)「レール」の上をきっちりと行くには、まだ力が足りていない。

これをカバーするには、どこかで仕事をするか、もしくは翻訳系の学校に通うのか、というのが現実的な選択肢になってくる。(金銭的な事情も考えると、通信講座を使うのが一番良いと思っている)


ここを突破することが出来れば、見える世界も大きく変わるのではないか。そう思っているのが現段階。



ただ、その一方で、ここ2週間程で仕事を受注することもできて、これは大きな自信になった。

それは今流行の?クラウドワーク関連のサイトを通して獲得することが出来た仕事で、このサービスにはとても注目している。これらのサイトは在宅向け、フリーランサー向けに仕事が用意されているサイトで、使い方次第で、実績も経験も殆どない、僕のような人間でも、仕事を獲得することが出来る。
仕事を得る機会が用意されている(少なくともゼロではない)ことに、この三ヶ月で気づけたことは、とても大きい。(クラウドワークに関する文章は、またあらためて書こうと思う。)


今までは正直、「翻訳=どこかの会社で下積みして、十分な力をつけた上で複数のクライアントから仕事をもらう」というキャリアパスしか知らなかった(実際、翻訳系の本を読んでもこの道しか書かれていない)ので、別の切り口があることに気づけたのは、大きな収穫になった。

(ちなみにこの、クラウドワーク関連のサイトは、ウェブ系の仕事がメインなので、その道の人も是非参考にして頂きたいです)




で、これら上二つの雑感を踏まえて、これから必要なのが営業力プロフェッショナル集団

まず営業力。


これは、そのままの通り、自分で顧客を開拓する力。

今まで翻訳家って、ずっと家で仕事をして、発注とか受注のやりとりも基本的に在宅でしていると思っていた(し、実際にそうやと思う)けど、案外翻訳っていろんな部分でニーズがあると思っている。

翻訳家って、一般的に知られているのは出版翻訳と産業翻訳だと思う。後者は、金融とか法律・特許とか化学とか、専門的な文書を訳す翻訳ジャンルやけど、これ以外にも、翻訳のニーズってあると思う。例えば、ウェブサイトの翻訳とか、観光地の案内とか、色々。


そして、これら後者のジャンルをカバーしている翻訳家って、あんまりいないんじゃないか、と思っている。でも実際には、そういう翻訳をして欲しいと思っている人がいるんじゃないか、という仮説も持っている。


だから、僕の場合は奈良で、これから動いて行こうと思っているし、あまりかっちりとした「型」にハマりすぎないようにしたい。(結局は、翻訳という「ツール」をメインにして、商いをしていく、ということかな。)

そして、「翻訳家」として営業をかけていく時に、他のプロ集団と手を組めば、更に大きなことができるんじゃないか、と思って、動き出しているのが今。

例えば、印刷やデザイン、もしくはウェブ関連の分野のプロと一緒に仕事ができる仕組みを作り上げたら、強い営業ができる。

まあ、単純に翻訳だけできても、ニーズが汲取れないんじゃないか、というアドバイスを頂いたのもあるわけですが、


お互いの強みを補完しあって、よりよい仕事を作れたら素晴らしいですね、ってことです。


あと、最近もう一つ思うのが、

翻訳業界って成熟産業で、かつ保守的なんじゃないか、ということ。


それは、「レールがある程度しっかり敷かれている」というのと、「翻訳者同士の繋がりはあるけど、外部の人との繋がりがあまりなさそう」(どちらもあくまでイメージ)という印象からきている。


前者については、別の業界にも言えることかもしれないけど、「一人前の翻訳者になるには、こういう道を通るのがよい(通るべき)」という、とても限定的な情報しか書かれていない、ということ。

産業翻訳の場合やと、「法律事務所で働いていた人がなっている」とか「理系の学部出身で、メーカー勤務があったほうがいい」とか。
でもそれやったら、僕みたいな、「専門知識もなくって、お金もそんなに持っていない人はどうすればええの??(苦笑)」っていう疑問にぶつかる。

そういう場合は、どこかの会社に勤めて生活費稼ぎながら、仕事以外の時間で専門学校に通ったりするのが現実的、みたいに書かれているけど、なんというか、それ以外の方法ってないのか、とか。


専門誌で紹介されている翻訳家の人は、外資で働いた経験があるとか、外国の院に進学していたとか、そういう人の紹介が多いけど、もっと異色のキャリアを歩んでいる人っていないの?って、単純に疑問に思う。


で、それと平行して、翻訳の世界って保守的やな、と思うのは、普段翻訳家の人と接する機会ってないな、という。

聞くところによると、翻訳家同士のネットワークは凄いらしいけど、縁の下の力持ち的な存在やからか、あまり表に出ない人が多いなー、という印象です。

Twitterとかで翻訳関係で検索しても、そこまですごい人はいないし、個人的には翻訳家の人たちが、どんなキャリアを歩まれているのかとか、すごく興味があるのに、その人たちと接する機会が少ないのは、なんとかならないものかな、と思っています。

(僕なんか、Twitterとかで業界とか活躍分野とか問わず、いろんな人と今までお会いしてきたので、もどかしいというか)


特に今、「新しい働き方」とかの考え方が徐々に広まっている中で、クラウドワークとかも出て来ているのに、プロの翻訳家になるための選択肢があまりにも示されていなくって、僕みたいな「異端児」には、どうもしっくりこない部分があったり…。(今がまさに過渡期なのかもしれないけど)


なので、今年度は、様々な分野で活躍されている先輩の翻訳家の皆さんにもお話を伺って、いろいろ勉強させて頂きたいのです。

僕の周りに、そういう人がいないので、いろいろアドバイスも頂ければと思うのです。



3ヶ月、組織に属さずに仕事をしてみて思ったのは、何事も不可能ではないということ。

この3ヶ月で、入ってくるノイズはだいぶ減って、自分が欲しい情報にもアクセスできるようになったと思う。

何よりも、ノイズが減ったから、感覚が研ぎ澄まされているのは間違いない。

実際にやってみることは大事やなあ、と。改めてそれに気づけたのは大きかった。

あと、最近は、自分が稼ぐお金に愛着が湧いてきた。
稼いでいる額は、サラリーマンの時より随分減ったけど、翻訳をするとアドレナリンが出て、その対価として受け取ったお金に、とても愛着がある。

こんな風に稼いだお金やから、気持よく使うことが出来るし、これを元手に投資(自己投資)をして、更にリターンが返ってくると思うと、自分でお金を回すサイクルを作るって、とんでもなく気持のよいものやと思う。想像すると鳥肌が立つ。

正直言うと、サラリーマンの時に稼いだお金には、ここまで愛着はなかった。

こういうことにこの年齢で気づけたのは、恵まれているかもしれない。


いろいろ、順調なんじゃないか。

2013年4月2日火曜日

The Beginning of the New Fiscal Year

OMG! April has already started!!

I'm so sorry that I couldn't write my weblog in English so long time, and I really appreciate your patience. :D


So, what do I do after coming back from Poland in the beginning of this year??


Maybe you know, but to tell the truth, now I'm working as a freelance translator (JP <-> EN).


I know it's a kind of a challenge for me: I'm only 23 years old and I don't have enough experiences.


However, with much struggles and considerations , I decided to go this way in several years from now on.


There are some reasons that I chose this way, but the most important one is that I can work as flexible as i want.



Until last summer, I worked at a small company to sell recruitment ads in my hometown.

Though I liked the work itself, I was very suspicious to the way of working in that company. Because of the connection with clients, I had to work until 9pm or 10 pm almost all weekdays whether I hoped or not.



It was really mad for me to continue working so long in the weekdays and finally my heart and body were broken.



Fortunately I got an opportunity to go to Poland in the last autumn, and there I could reflect my life and wants throughout my life.


There I decided that I chose my way as a translator because I like English, continued studying it even until now, and also my major in the university was English translation.


Some says that it's not so easy to do something I like as a work.


However, I want to choose this way because I want to challenge.


As I continued trying in this three months (Jan., Feb., and Mar.), I somehow found the way to survive and a kind of a confidence to go through this way.


It's unstable that I can't gain the stable salary every month, but it's worth to dive into this world.


As the beginning of the new fiscal year has just started, I am actually excited to go my own way.


How can I exhibit my life?

How can I explain the pleasure to live through my life?



Wooooow, don't you feel any excitement to hear that??



I also take some actions in Nara, where I was born, live now, to promote the appeals for many more people around the world!


So if you have any opportunity to come to Nara, Japan, please feel free to ask me! I might arrange my schedule to meet with you and invite around Nara!



I hope this year will be a harvest for me, and everyone around me.


~ Japanese Tourism Translator ~
Tatsuya Yabuuchi