2017年3月23日木曜日

ただ働き者の集まりって…

翻訳のハッカソン?!ロンドンでTED翻訳者の集いに参加してきました



賑やかなイベントなんだな、と思って読んでいましたが、そもそも仕事じゃなくてボランティアワークだということが分かってびっくり。


「翻訳の勉強になるから」という動機も必要だとは思いますが、そもそもその経験が仕事に繋がるのか?ってところが抜け落ちていると思います。


翻訳の仕事と言っても、ジャンルが様々ありますし、自分の専門をどこにするのか?ということ(ゴール)を決めてからでないと、こういうことやっても時間とエネルギーの無駄ではないのかな…


翻訳自体が楽しいから、という理由もあるようですが、皆さん、お金と時間が有り余っているんですね。僕は翻訳は好きですが、慈善事業で自分の時間とエネルギーを使えるだけの余裕はないです(というか、仕事でしているのできちんと対価は頂きたい)。


正直な話、こういうステップを踏むことでフリーランスとして一本立ちできるのか?と言われると、答えは「否」じゃないでしょうか。別にこういう人が情報発信することは悪いとは思わないですが、これを見て「この方法が正しいんだ」と思ってしまう受け手が増えるのは見るに堪えないですね…。


こういう人の情報発信って、「生存者バイアス」の側面が他の人より強いはずです。というのも、この人と全く同じようにトレースしても、同じ結果を残すことはほぼできないから(というか、そもそもどこまで稼げているかも怪しい)。


僕は数年前から「再現性のない話に価値はない」ということに気づいて、「どうやったら自分以外の人でも結果を残せるのか?」ということを考えることにフォーカスを始めました。


それが、去年出したKindle本だったりするわけで。


この本では「結果を出すためにどういうことをしたのか」ということを、できるだけ具体的に書くように努めました。

もちろん、人それぞれバックグラウンドが違うので、全く同じ真似をすることはできないわけですが、それでも成功確率を高める、可能性を高める、ということはできるはずです。


情報の受け手が、生存者バイアスを見破るだけのリテラシーを身につける必要がありますね。




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