8月になった。
今年の始めから翻訳の世界に転身して、フリーランスで仕事をするようになったので、今月が8ヶ月目だ。
今回は、なぜ僕がこの世界に入って仕事をしていこうかについてまとめてみる。これから転職を考えている人や、仕事に就こうと思っている人の参考になれば嬉しい。
①自分のペース・裁量で仕事がしたかった。
フリーランスになった一番の理由は、これに尽きると思っている。
その前はサラリーマンをしていたが、平日は毎日のようにサービス残業をしていて、仕事をする割には給料は増えず、職種の関係で深夜や土日にも仕事をしないといけない場合があった(と社内で聞かされた)。
もともと、営業を勉強して力をつけるために職場を選んだのだが、この環境で軽い鬱になってしまい、「生活していくための仕事でもあるのに、これで身体を壊して命に響いたら本末転倒」と思い、まずなによりも「自分のペースで仕事ができる→在宅で仕事ができる」という基準が、自分の中にできていた。
(前職を辞めた理由については、過去の記事に書いてあるのでそちらを参照して欲しい)
→なぜ僕は、新卒で始めた仕事をわずか5ヶ月でやめたのか?(2)
②「手に職」を考えた時に、翻訳はスタートラインが有利
そんなわけで、在宅でできる仕事といえば、いわゆる「手に職」の仕事から選ぶことに、必然的になってくる。
今はIT全盛で、友人の中にもプログラマーやITエンジニア等の勉強をしたり、プロとして活躍している人も多かった。ただ、もともとITは殆ど分からない(SNSくらいなら使えるが、プログラミング系は全くダメ)ということがあり、今23歳でそれらをゼロから始めるのは、リスクが高いのではないか、と考えていた。
(時間がかかるということが一つと、競争が激しいのでそこで生き残れる見込みがなかったことが一つ)
なので目をつけたのが、小学5年の時から始めていた英語関連。
もともと言葉が好きで、大学でも言語学(広く言語コミュニケーション)を専攻していた。なので、ゼロから英語を勉強する必要はなく(翻訳の勉強はもちろん必要だが)、「今までの貯金」と「これからかかるコスト(勉強時間とリターン)」を考えると、こちらの道で何年かやってみるのが今は良いのではないか、と考えた。
③サラリーマンをする不安
これは①で書いたことと若干矛盾する部分もあるのだが、②の選択肢を考えた時に、どこかの会社に勤めることも少しは考えていた(勉強できる、というメリットがあるので)。
しかし、一度精神的に潰れて仕事を辞めているので、もう一度同じような環境(流石にそこまでひどくはないだろうが)に身を置くことができるのか、という不安があったのが一つ。
そしてもう一つは、こちらのほうが大きかったのだが、会社勤めをすることで、たこつぼに入ってしまうのではないか、という不安があったということだ。
前職の時もよく思ったのだが、勤め先のビジネスモデルや仕事のスタイルを見ていると、「こんな方法がこれからも通用するのだろうか?」と思うことが多々あった。それは、昨今よく言われる「グローバル化」や「フラット化」といったキーワードで表現される事象によって、世界が変化している中で、組織の中はまるで何も知らないかのように(本当に何も知らなかったのかもしれないが)、淡々と流れている毎日。そんな日々(これはいわゆる「安定」かもしれない)を過ごすことに、とてつもない恐怖を覚えたことは確かだった。
当時の職場を見ていると、自分とは一回り違う上司が、平日は文字通り仕事漬け、というものだった。そして、「大学を卒業して3年でも5年でも、会社勤めをする中で世界が大きく変化し、27歳や28歳になったときに急に何のツテもなく組織から放り出されたら、どうなるだろう?」という不安がとても大きかった。
例えば、サラリーマンで月に25万でも30万でも稼いで、結婚をしていて、そこで急に放り出されたらどうなるのか?今までのスタイルがデフォルトになって、生活をダウンサイズすることは可能なのか?
そんなことを、組織の中を見ながら常に考えていた。
(おそらく、僕はとても不器用な人間なのだと思う。会社勤めをしている人でも同じようなことを考える人は少なくないだろうし、恐らくそういう方の大部分は、仕事をしながら別のところで、自分のセーフティーネットを作っているのだと思う。ただ、僕にはそれができなかっただけの話なのだと思う。)
だから、たこつぼの中で3年過ごすなら、あらゆる組織に属せずに、個人として(あるいは起業をするかして)仕事をしていくほうが、23歳の自分にとっては良いのではないかと考えたのだ。
この3年くらいで、万が一詰みそうになってもそこから会社勤めに戻れば良いだろう、とは思っている。
今の仕事が好きだからできているのももちろんあるが、それ以上にいろいろと考えて、自分なりにリスクを考えて取った道が今の道だ。
上に書いたことが全て万人に通用するわけではないだろうが、自分の頭を使って考える大切さは万人に共通していると思う。
今年の始めから翻訳の世界に転身して、フリーランスで仕事をするようになったので、今月が8ヶ月目だ。
今回は、なぜ僕がこの世界に入って仕事をしていこうかについてまとめてみる。これから転職を考えている人や、仕事に就こうと思っている人の参考になれば嬉しい。
①自分のペース・裁量で仕事がしたかった。
フリーランスになった一番の理由は、これに尽きると思っている。
その前はサラリーマンをしていたが、平日は毎日のようにサービス残業をしていて、仕事をする割には給料は増えず、職種の関係で深夜や土日にも仕事をしないといけない場合があった(と社内で聞かされた)。
もともと、営業を勉強して力をつけるために職場を選んだのだが、この環境で軽い鬱になってしまい、「生活していくための仕事でもあるのに、これで身体を壊して命に響いたら本末転倒」と思い、まずなによりも「自分のペースで仕事ができる→在宅で仕事ができる」という基準が、自分の中にできていた。
(前職を辞めた理由については、過去の記事に書いてあるのでそちらを参照して欲しい)
→なぜ僕は、新卒で始めた仕事をわずか5ヶ月でやめたのか?(2)
②「手に職」を考えた時に、翻訳はスタートラインが有利
そんなわけで、在宅でできる仕事といえば、いわゆる「手に職」の仕事から選ぶことに、必然的になってくる。
今はIT全盛で、友人の中にもプログラマーやITエンジニア等の勉強をしたり、プロとして活躍している人も多かった。ただ、もともとITは殆ど分からない(SNSくらいなら使えるが、プログラミング系は全くダメ)ということがあり、今23歳でそれらをゼロから始めるのは、リスクが高いのではないか、と考えていた。
(時間がかかるということが一つと、競争が激しいのでそこで生き残れる見込みがなかったことが一つ)
なので目をつけたのが、小学5年の時から始めていた英語関連。
もともと言葉が好きで、大学でも言語学(広く言語コミュニケーション)を専攻していた。なので、ゼロから英語を勉強する必要はなく(翻訳の勉強はもちろん必要だが)、「今までの貯金」と「これからかかるコスト(勉強時間とリターン)」を考えると、こちらの道で何年かやってみるのが今は良いのではないか、と考えた。
③サラリーマンをする不安
これは①で書いたことと若干矛盾する部分もあるのだが、②の選択肢を考えた時に、どこかの会社に勤めることも少しは考えていた(勉強できる、というメリットがあるので)。
しかし、一度精神的に潰れて仕事を辞めているので、もう一度同じような環境(流石にそこまでひどくはないだろうが)に身を置くことができるのか、という不安があったのが一つ。
そしてもう一つは、こちらのほうが大きかったのだが、会社勤めをすることで、たこつぼに入ってしまうのではないか、という不安があったということだ。
前職の時もよく思ったのだが、勤め先のビジネスモデルや仕事のスタイルを見ていると、「こんな方法がこれからも通用するのだろうか?」と思うことが多々あった。それは、昨今よく言われる「グローバル化」や「フラット化」といったキーワードで表現される事象によって、世界が変化している中で、組織の中はまるで何も知らないかのように(本当に何も知らなかったのかもしれないが)、淡々と流れている毎日。そんな日々(これはいわゆる「安定」かもしれない)を過ごすことに、とてつもない恐怖を覚えたことは確かだった。
当時の職場を見ていると、自分とは一回り違う上司が、平日は文字通り仕事漬け、というものだった。そして、「大学を卒業して3年でも5年でも、会社勤めをする中で世界が大きく変化し、27歳や28歳になったときに急に何のツテもなく組織から放り出されたら、どうなるだろう?」という不安がとても大きかった。
例えば、サラリーマンで月に25万でも30万でも稼いで、結婚をしていて、そこで急に放り出されたらどうなるのか?今までのスタイルがデフォルトになって、生活をダウンサイズすることは可能なのか?
そんなことを、組織の中を見ながら常に考えていた。
(おそらく、僕はとても不器用な人間なのだと思う。会社勤めをしている人でも同じようなことを考える人は少なくないだろうし、恐らくそういう方の大部分は、仕事をしながら別のところで、自分のセーフティーネットを作っているのだと思う。ただ、僕にはそれができなかっただけの話なのだと思う。)
だから、たこつぼの中で3年過ごすなら、あらゆる組織に属せずに、個人として(あるいは起業をするかして)仕事をしていくほうが、23歳の自分にとっては良いのではないかと考えたのだ。
この3年くらいで、万が一詰みそうになってもそこから会社勤めに戻れば良いだろう、とは思っている。
今の仕事が好きだからできているのももちろんあるが、それ以上にいろいろと考えて、自分なりにリスクを考えて取った道が今の道だ。
上に書いたことが全て万人に通用するわけではないだろうが、自分の頭を使って考える大切さは万人に共通していると思う。
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