2014年4月19日土曜日

天理臨の撮影に行ってきました

4月18日は、地元天理にある天理教のお祭り(大祭)なんですが、それに合わせて世界各地から信者がこの街に集まります。そんな中で賑わうのが、このイベントのためにやってくる天理教信者の方を乗せてやってくる臨時列車なワケでして。

地元のJRはとても辺鄙で、僕はあまり使わないのですが一年に一度、この路線にいろんな車両がやってきます。


去年も同じ日に撮影をしましたが、今年も行ってきました。(家から自転車で5分!笑)


毎年恒例の、DD51+24系客車の組み合わせです。



(若干カマが切れてしまった)



(以下専門用語が多数ありますので、興味のない方は飛ばしてお読み下さい。)

今年の天理臨には、ゴロンとシートの24系が含まれていませんでした。去年はゴロンと車が1号車に組み込まれていたのですが、ことしはこれぞ「元祖ブルトレ」というような編成になりました。電源車のカニ24も0番台(後期型)で、まさに東海道ブルトレを彷彿とさせる編成でした。

ただ、金帯車が混ざっていて編成美は若干崩れていたかもしれません。


この撮影地まで自宅から自転車で5分で行けるので、本当に恵まれていると思います。年に一度しかないわけですけれども…(笑)

ただ、去年もそうでしたが思った以上に寒い!
出発時刻は18時前なのですが、日中とは温度が大違いです。今日は風も強かったので、体感温度はもっと低かったと思います。他の撮影者の方は羽織るものも持っていましたが、僕は完全に服装を間違え動きながら暖を取ることに。



僕はもともと鉄道好きで、長らく乗り鉄でしたが、良いカメラを買ってからは撮る方にシフトしつつあります。といっても、今日の他の皆さんのように、わずか数秒のために遠くまで足を運んで待機して、一瞬に魂を込める、ということはまだできていません。カメラの三脚をはじめ様々な機器を持参されて撮影をしている人の姿を見ると、自分はここまで命を燃やすことができるものがあるのかな、と時々思ってしまいます。別に仕事じゃなくていいと思いますが、こういう「一瞬のために」命を振り絞ることって、最近なくなってしまったなあ。特に写真というのは、風景にしても乗り物にしても一瞬を切り取るものですから、僕はそういう姿の人にロマンを感じます。今度山崎のカーブまで撮影しにいこうかな。お金はかからないわけですから、そういう部分に傾倒するのも面白そうですね。


そして、今回皮肉だなと思ったこと。

僕は長らくブルトレが好きでしたが、最後の庶民ブルトレといえる「あけぼの」号が、この3月で廃止になり、実質日本で運行しているブルトレは、「北斗星」「カシオペア」「トワイライトエクスプレス」の三つになってしまいました。(他に「はまなす」や「サンライズ」もありますが、前者は急行、後者は電車なので厳密にいえば定義外となると思います。)

で、そんなブルトレが好きになったのは、幼い頃にこの天理臨を見ていたからなんだと思います。本を読むうちに一層ブルトレ好きになったとは思いますが、きっかけは地元の天理臨。

そして、日本で市井ブルトレが全廃になっても、最後まで残ったのがこの天理臨。私たちは乗れない特別列車ではありますが、最後まで地元でこの姿が見られるなんて、思ってもいませんでした。逆に言うと、他のところで全部姿を消してしまったことも、また自分は思ってもいなかったことなのですが。

いろんな憧れを抱かせてくれたブルトレが最後まで地元に来たのは、まるで幸せの青い鳥のようで本当に皮肉なことだと思っています。人生、本当にうまくできている。


24系を使った天理臨は最後、なんて噂もあるみたいですが、地元に最後まで来てくれたブルトレには、やっぱり何か縁があったのでしょう。自分でもなんとも不思議なことですが、最後の最後までその勇姿を見せてくれて本当に感謝です。

2 件のコメント:

  1. ディーゼルではないですが、高校生の頃大阪から西鹿児島まで急行?座席でうつらうつらしながら旅行したのを思い出しました(^^;)

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  2. okn様
    大阪から西鹿児島、素敵ですね!「西鹿児島」という駅名が郷愁をあおりますね。

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