2015年6月11日木曜日

傍から見ると「ただの無駄」と思えることにエネルギーを注いで前に進む能力、それが必要だ

オタク的な趣味を持っている人は、その人の中にあるエネルギーがものすごく強力だと、長い間思っています。


オタクと言ってもいろんな分野がありますが、私が思うオタクとは、「自分の興味のあることには、脇目も振らずエネルギーを注ぎ込む」人のことです。


私もオタク的な要素がある人間ですが、とにかく傍目からすると「?」と意味の分からないことにエネルギーを突っ込んでいることでしょう。

私はオタクの中でも最下層に位置するほどにしょぼいオタクだと思っていますが、オタク的な要素、才能はこれから一人一人に必要になってくると思います。



目標設定が苦手な人っていますよね。


どうしても目標を決めることができない、決めても頑張ることができない、という感じ。


これがオタクになると、目標なんてなくても突っ走ってしまいます。


四六時中ゲームをやって、あっと言う間にRPGをクリアしてしまったり、

最長片道切符を発見して、北海道から鹿児島まで旅をしたり、

マイルを貯めるために飛行機に乗りまくったり、

アイドルを追っかけて日本全国を行脚したり、


オタクはどちらかというと、「目的のために手段がある」と考えるのではなく「手段そのものを目的とする」能力にたけているのではないでしょうか。


私は鉄道と飛行機のオタクだけなので、他のジャンルは分かりませんが、どこかに移動するための手段としてのこれらの交通を、移動そのものが楽しいと捉えられるのが、オタクの強さ。

そういう意味では、本来機能的なものに芸術性を見出して、日の探求や蒐集にエネルギーを注ぎ込む、伝統工芸品の作家やコレクターも、ある意味では立派なオタクと言えるのではないでしょうか。


どうも、世間でいう「オタク」というのはどちらかといえば冷めた目で見られてしまう存在だと思うのですが、受験勉強に全エネルギーを突っ込んで一流大学に合格する高校生であったり、一週間で営業で取引先をドンドン開拓する営業マンだったり、「脇目も振らずエネルギーを注ぎ込む」という意味では、殆どの人がある程度の「オタク要素」は持っているのではないかと思うのです。


何かにドカンと時間とエネルギーを割けるのは、ある種オタク的な能力、才能だと思います。





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