ここ最近、このブログで発信しているメッセージの一つに「コンフォートゾーンを抜け出せ!」というのがあります。
「コンフォートゾーン」とは、「自分にとって居心地の良い環境」のことで、簡単に言えば不協和音がない場所、ぬるま湯に浸っている状況だと言えますね。
例えば、大学生だと自分の通っている大学での友達の輪や、サークル関係。
仕事をしている人だと、職場内の人間関係(職場内環境)が、「コンフォートゾーン」に一般的に属する、と言えるでしょう。
(もちろん、逆にこういう場所が居心地が悪いので、別のところに「コンフォートゾーン」を作っている人が多いのも事実。例えば、同人会のような集まりがそうです。)
コンフォートゾーン、自分もそういう環境に何度も入り浸っていたので分かりますが、とにかく気持ちがいい。というのも、自分の意見や考えを真っ向から否定されることはないし、「うんうん、分かる~」という風に、基本的に同意してもらえるから。
こういう環境は本当に気持ちがいいんです。変なところで対立しないから心がソワソワすることもなく、精神的に消耗することもない。本当に「ぬるま湯」ではありませんけど、温泉気分で過ごせる場所ですよね。
しかし、こういう環境にずっと身を置いておくことが危険なのは、恐らく多くの方がうすうす気づいていることと思います。
例えば、似たような意見しか周りにないため、他の(真逆の)意見を冷静に、客観的に見つめ、吟味するという能力が落ちてしまいます。逆に言えば、自分自身の立場を客観的に見られなくなってしまう危険性がある、ということ。
あるいは、何か急激な変化が起こったときに、その変化に対応できなくなってしまう、ということも考えられます。これは、「客観的に見られなくなった」ということに付随するリスクと考えることもできる、つまり、冷静に判断すれば「危ない」局面なのに、周りが全員「大丈夫」と言っているから判断を誤ってしまう、ということに繋がりうる、ということです。
(液晶事業で失敗してから方向転換できなかったシャープを含めて、大企業などビジネスの世界においても、こういう「目測を誤って失敗」という事例は後を絶ちません)
なので、適度にストレスがかかる環境を意識的に作り出す必要があるんです。
なにも、年がら年中厳しい環境に身を置け、と言っているわけではありません。
例えば、学生時代のアルバイトは今までやったことのないような仕事をする、というのもいいでしょうし、仕事をしている方であれば、自分よりレベルが上の人達から何かを学ぶ機会を取り入れる、という工夫をすることもできます。
簡単に言うと「自分にストレスがかかる」環境を作り出せばいいので、何かやったことのないことに挑戦をする、というのが、コンフォートゾーンを抜け出すためのルールであるとも言えますね。
普段は日本でのほほんと暮らしているので、タイやベトナムなどの東南アジアに足を運んで、エネルギーに圧倒される、というのも、立派な「工夫」。
自分のことを少し話すと、もともと大学時代は、学外に活動領域を広げていろいろと行動していました。当時は単純に、大学内に居場所がなかったので、別のところで何かやらないとまずい、と思っていたこともありました。長期休暇を利用して、海外でインターンシップをしたことが最たるものでしたが、
「今の自分だとちょっと厳しめのことに取り組んでみる」という考えが、全ての行動の根本にありました。
当時の行動全てが今に繋がっているか、と言えば首を縦に振ることはすぐにはできないのですが、数多くの失敗や無駄打ちも含めて、自分に向いていない業務や人間の相性、思考などもある程度把握することができたので、そういうことも得られた、と考えられるのであれば、全て財産になっています。
(ちなみに、価値観やルールの違いを手っ取り早く体験できるのは、間違いなく海外に行くことです)
お知らせ:本ブログをご紹介頂きました
と、こんなテイストでいろいろと以前から書き続けていたら、留学会社のEF Education Firstさんより、弊ブログを紹介して頂きました。
こちらの記事の最後の部分なのですが、様々なワーキングホリデー活用法の一つとして「フリーランスというポジションを利用する」ということで、紹介して頂いています。
そう、フリーランスで仕事しながらワーホリを使って現地生活をする人って、あまりいないと思うんです(少なくとも自分は聞いたことがない)。
なので、自分にとって、この夏からの一年の海外生活は、ある意味「コンフォートゾーン」を抜け出すための機会でもあるんですよね。(正直、仕事環境を移すことや向こうの生活には不安のほうが大きいです)
ただ、こういう環境を無理矢理作ることで、それに向けて行動もできるし、何か得られるものがあるだろう、と。
だから、このブログをご覧頂いている方も、是非積極的にコンフォートゾーンを抜ける、ということにチャレンジしてみて下さい。
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