2014年2月11日火曜日

台湾人と高取城址に行ってきました

もう1ヶ月ほど前の話になるのですが、カウチサーフィンで台湾人を泊めた時に、一緒に奈良県中部(高市郡高取町)にある高取城址に行ってきました。


行った経緯と言えば、彼が家にきた時に「ここに行きたい」と、日本100名城か何かの本を見せてくれたのがきっかけでした。

高取城址は、おそらくそれほど有名ではなく(すぐ北に飛鳥地方の名所が多くあるので)、どちらかといえば玄人好みの場所なのですが、奈良県内の名城がこれだけだったからなのか、彼は興味を持っていたみたいです。

高取城址の詳しい説明はこちら


自宅からは車で1時間ほど、途中で昼食を取って90分くらいで到着しました。

最後の方は山道も山道で、すれ違うスペースもないような狭い道を延々と走り続けて到着しました。




この日は結構寒く、平地は曇や雨でしたが、さすがは山城、雪がちらついていました。



上ってきた道。中央の平地のすぐ奥が駐車場です。(もとい、道が終わっていて少し広い場所に車を置く、といった方が適切かもしれません)



「城址」なので、天守閣などの建物は全くありません。まるで兵庫県の竹田城のようです。




思った以上に範囲が広く、ちょっとやそっと歩いただけではとても見れそうにありません…。


ここは土台が残っていました。おそらく天守閣か何かがあったのでしょう。

城址までは登山道もあり、数時間かけて徒歩で移動することもできるようです。車でも行きは20分ほど、延々とセカンドギアで上り続けたような気がしましたが、とにかく急な坂道でした。この時期は閑散期でだれもいませんでしたが、休暇の時期になるともっと人が多くなるのだと思います。

実際、城址にいた時間は1時間弱で、その後下にある高取観光案内所「夢創館」に、本のスタンプを押すために行ってきました。





ここでは、コーヒーを頂きながら他の登山客と雑談。台湾人との通訳(?)は大変でした。普段英語を声に出さないので、瞬発力が徐々に弱っている気がしました・・・


一つ勉強になったのは、このお城、天守閣の設計書がないみたいで、復元はできないとのことらしいですね。台湾人も「復元できないの?」と聞いていましたが、残念ながら厳しいみたいです。

ほんの120年くらい前まではあったみたいなので、復元されたらそれは立派になるんだろうな、と思います。


ちなみに、実際に復元できないのなら…ということで、奈良産業大学がCGでお城を再現する、というプロジェクトを行っています。



このCG動画を案内所で見たのですが、今の城址の風景との違いにものすごく驚いたというか、「え、こんなに大きくて立派なお城だったの??」という、想像以上のスケールの大きさでした。(実物を見ていただけに、余計に。)

実際の姿が、木々が生い茂りまさに「跡」のような場所だったので、これだけ壮大なお城が復元されたら、周囲の町からも立派に見えるんだろうと思って、想像するだけでぐっときました。


僕も、高取城址は前々から気になっていて、外国人に誘われて初めて行くという、なんとも妙なきっかけになってしまいましたが、実際に行けて良かったです。海外との繋がりで、また新たに地元の良さを知ることができました。

すぐ北に明日香村があり、古墳やお寺などに足を運ぶ方が大半らしく、高取町はそれほど知名度は高くないようなのですが、これだけ素晴らしい資産があるのにもったない、というのが正直な感想です。

奈良の飛鳥地方にお越しの方は、是非高取城趾にも足をお運び下さい!



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