2014年2月26日水曜日

「時間軸を横に倒して仕事をする」って、できないのか

もう2年半ほど前に話題になった記事なのだけれど、人生の時間軸を横に倒せという、大石哲之さん(ノマド研究家)のブログ記事がある。

これを読んだのは自分が大学生の時なのだけれど、内容を知って背中に電撃が走ったのは今でも覚えている。

で、今実際にフリーランスという業態で仕事をしているのだけれど、「時間軸を横に倒して仕事をする」って、もっとフレキシブルに実現できないのか、と思う。

今自分は、基本的に家にいながら仕事をして、時たま外に出て仕事をしたり、というようなスタイルを貫いている。時には関東に行ったり、安い航空券が見つかれば海外に行ったりと、仕事もプライベートも線引きできないような形で、あちこちをウロウロしていることもある。

けれど、実際のところ仕事の量も不安定で、毎月安定した仕事量、収入を作っているのかといえば、それは正直いって否だ。


そこで時々、自分の仕事に関係のある内容で、週に一日でも二日でも、どこかに勤める、オフィスに行く、というようなスタイルで働けないか、と考えるのだが、これが案外難しい。

というのも、翻訳のオフィスワークを探していると、どうしてもアルバイト、パートという業態区分ではあるが、週5日、フルタイムと同じ勤務期間での条件が出ているところがヒットするのだ。
(別の条件もあるのだけど、おそらく情報が出回っていないし、圧倒的に少ない)


例えば、月曜と火曜は事務所に通って、残りの日はフリーランスとして自分の仕事を捌く、という風に仕事ができれば、一週間で気分転換もできるし、収入もそれなりに安定する。(オフィスで働くことが一種のベーシックインカムになる)


けれど、現実的な選択肢を考えると、それが難しい。

だけど、自分はそんな風に仕事もしてみたい。


「時間軸を横に倒す」ということには自分も賛成なのだけれど、それをどのように実践して形にするのか、ということがまだ分からないし、しっかりとした道が作られていないように感じる。


週五日事務所に行くのが条件、とあるけど、それって本当に必要条件なのか、「ワークシェアリング」のように、もっと仕事を細分化して、Aさんは月曜火曜、Bさんは水曜木曜に事務所に来る、というように、仕事の分担を「横に倒す」ことって、もっと広まった方がフレキシブルにみんな働けると思うのだ。

もっといえば、一人の人が週の前半と後半で別の会社で仕事をしたり、午前と午後で別の会社で働いたり、ということが実際に行われれば、収入のリスクも分散されるし、休暇も取りやすいだろうし(フルタイムで仕事を抱えているとその調整が難しいけど、仕事時間が短い=受け持ちの仕事量が減る分調整が付きやすい、という意味で)、全員が全員こういう風には働けないと思うけれど、こんなふうな「しなやかな」仕事の仕方って、もう少し市民権を得てもいいんじゃないか。
(企業側のデメリットについても洗い出さないといけないが)


僕自身、もうちょっとスキル的な面で研鑽を積みたく、かつフラフラと旅をしたり、人と会ったりということもしたい。ただ、今の状態だと、時間とお金(収入)がトレードオフになってしまうから、もうちょっとニーズに合わせた仕事の仕方って、形になるべきなのだろう。
僕みたいに「同時に複数のことをちょっとずつしていきたい」っていう、「時間軸を横に倒」したい人がどのくらいいるのかは分からないけど、潜在的に一定数あるのは間違いないし、そういう人の思いをなんとか形にした、しなやかな働き方って形にできないだろうか、というのが最近の悩みだ。

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