2014年3月4日火曜日

聞き手のいない世界

FacebookやTwitterが面白くない、と言われて久しい。


実は僕も同じような意見を持っている。

僕がFacebookを始めたのは、2010年の年明け頃。初めてポーランドに行くのに、このサービス便利だと教えてもらったので言われるがままに始めた。

Twitterは、同じ年の秋頃。日本では既に一部のユーザー間でブームが起こっていたらしいのだけど、僕もTwitterの面白さ、すごさは開始半年くらいで十二分に知った。


両方のサービスを今でも使っているけど、やはり第一の感想は「面白くない」だ。

個人的にこう感じる理由はただ一つ、タイトルにもあるように聞き手がいなくなったからだ。

みんなこぞって、自分の投稿やつぶやきをして、イイネの数やリツイートの数だけが増えていく。

その投稿やつぶやきに対するコメントや反応がなく、何か新しいことが生まれる感じがしない。


Facebookに関していうと、僕は海外の友達との繋がりも多いので、彼ら彼女らの投稿もしょっちゅう目にする。そして、日本のユーザーとの違いに気づいたのだが、それは、彼ら(ヨーロッパやアジア)は、投稿に対してとにかくコメントが多くって、イイネの数はそんなにつかない。

コメントも、「イイネ!」というコメントや「かっこいい!」「きれい!」「それ欲しい!」みたいな、一言コメントから「僕はこう思う」「それどこで買ったの?」という、膨らみのあるコメントまであって、とにかくコメントにコメントが重なって、その数だけが増えていく、ということが多い。

それに対して日本だと、既読確認のような意味合いで「イイネ」ボタンが押されることしかなく、上記のような気軽なコメントなんてないに等しい。なんというか、やっぱり生きづらい。


僕は、SNSは交流をして何かを生み出すことができるサービスだと思っているので、むしろ他愛ない一言コメントとかをもらえるほうが、嬉しい。実際に人の投稿を読んだ時も、興味があれば「それどこでやってるんですか」「どうやったら手に入るんですか」「今度詳しい話聞かせて下さい」というようなコメントを、興味のある投稿に残すようにしている。もちろん「きれいな写真!」「おいしそう!」といった一言コメントも。

(Twitterに関しては、海外ではそれほどヘビーに使われていないらしいので事情はよく分かっていないが、日本だと影響力のあるアカウントとそうでないアカウントの間に序列というか、無言の格差が存在しているように思う。これについてはまた別の機会にまとめたい。)


とにかく、FacebookやTwitterを見ていると、聞き手がいない。そんなに自分のことばっかりアピールしてどうするんだ、と思いながらも、やっぱりみんな、自分のアピールで精一杯なのだろう。

(僕もよく更新はして、イイネももらうのだけど、個人的には10個イイネをもらうより、一つのコメントをもらうほうが好きだ。投稿を見た人がどんなことを思ってくれたのか、何を感じたのか、そういうことを言葉でしっかりと知りたい。)


とにかく、今の日本のSNSは面白くない。自分の周りからでも、気軽なコメントをしあって、何かが生まれる環境ができればと思っている。


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