2014年3月9日日曜日

リアリズム、ロマンチズム、ニヒリズム

自分は、リアリストでありロマンチストであると思う。

かつては夢を見て、夢を追いかけることのほうが多かったと思う。けれど、特に自分で仕事を始めるようになってからは、自分に足りないこと、必要なことを冷静に捕らえるようになり、どうすれば先に進めるかも考えて実践するようになった。

その上で、ロマンスというか、夢見ている世界もある。



けれど、やっぱり自分の根本にあるのはニヒリズムなのだ。

今ヨーロッパを旅していて、いろんな経験をしている。

行きのフライトではオーバーブッキングでビジネスクラスに乗せてもらったり、現地の人と交流をしたり、思ってもいなかった素敵な景色を目にしたり、おいしいお酒を飲んだり、ご飯を口にしたり。

そんな経験をすることができて、僕は本当に恵まれていると思う。ビジネスクラスにこの歳で乗れるなんて思ってもいなかったし、正直興奮した。
おいしいご飯を口にできて、幸せだと思う。

けれど、そんな時にもふと思うのが、こんな素敵な経験も、正の感情も負の感情も、この命ついえてしまえば、なくなってしまうのだ、ということ。

楽しかった思い出も、素敵な経験も、いろんな感情も、何も残らない。
全て消える。


こんなことを思うのが、プラスなのかマイナスなのかは分からない。けれど、それは自分が既に気づいている事実なのだ。

だからやっぱり僕は、ニヒリストだと思う。特に一人、冷静に考える時間があると、いつもこんな感情が心の影に住みついている。


今まで出会ってきたいろんな人、お世話になっている沢山の人から、藪内はすごい、とか、応援している、とかがんばって、とか、嬉しい声をかけて頂くことが多々ある。

それはそれで嬉しいし、素直に受け取っている。

けれど、そんな声を受け取っても、心の片隅では、命消えれば何も残らないし、それ以上でもそれ以下でもない、と思っている。

命は儚い。

でも、だからこそキラッと輝く生命もある。


心に巣食う影と上手くつきあいながら、今日も僕は前に進んでいく。

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