2014年7月22日火曜日

積み上げない生き方

生きていく中で「過去を積み上げて今を作る(今を生きる)」ことは、理想的なことだとは思いますがメリットばかりでもなさそうです。

今の世の中では、特に仕事に関しては「キャリアを積み上げる」ことに重点が置かれていますが、積み上げることにばかり目がいってしまうと、反対にそれらが崩れてしまった時に途方にくれてしまうことがあるかもしれません。
(ここでの「積み上げ」とは、同業界内で自分の市場価値を高めて転職をしていくこと、もしくは大企業内で出世をしていくことを指します。)

高みを目指すことはもちろん尊いことであり、それを根っこから否定するわけではありません。しかしその一方で、積み上げることばかりを考えてしまうと、その道が閉ざされてしまった時に絶望感に浸ってしまうのもまた、人間なのではないかと思います。


逆に言えば、積み上げることにそれほどこだわらないで生きていくことも可能です。異業種に転職をしたり、仕事と旅を繰り返したり、という生き方をされている方もおられます。


このようなことを思うに至ったのは、私自身が「積み上げない」ことを実践するようになって、自分の可能性の広さや視野の狭さに気づくことができたからです。

大学を卒業して2年と少しが経ちましたが、卒業当時は考えもしなかった仕事を今はさせて頂くこともあります。当時の知り合いから仕事を頂いたりすることはありますが、当時自分が勉強・研究したこととは全く異なる分野の仕事がほとんどですし、逆に今、新しい分野に足を踏み入れて、当時は知りさえしなかった世界を学ぶことができています(主に、新しい世界に対する知的好奇心という面と、その世界の仕事観(お金の動きなど)という二つの面での学び・気づきがあります)。

これには、自分の裁量である程度仕事ができ、かつ余裕を持って取組めているからこそ気づけることなのかもしれませんが、大学在学当時には知りもしなかった世界を見ることができて、またそこからいろいろと考えるきっかけをもらうこともあって、自分は恵まれていると思っています。

最近は特に、いろんな分野の仕事を複数頂くことが多く、本業以外にも様々なことに挑戦をする機会がありますが、案外自分はいろんなことに取組むことが出きるんじゃないか、仕事の可能性はそんなに狭くはないんじゃないか、ということを何度も何度も思います。

ですから、これからも予想もしていない畑に足を踏み入れていくことにはなると自分でも思っていますが、そういうことに対して拒絶反応はなるべく起こさずに、新しい気づきが得られるようにしていきたいと思っているのです。

20代半ばを生きるにあたって、もっともっと横断的に世界を眺めながら、自分のペースで生きていこうと思うのです。


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