ネット上をウロウロいていたら、こんな記事がありました。。
海外在住なら登録しないと損?在宅ワークがみつかる求人サイト8選
今、クラウドソーシングサイトがものすごく成長しています。
かくいう私も、独立したての頃は幾つかのサービスに登録をして、仕事を獲得していました。
過去にはこのブログでも、「クラウドソーシングサイトは良いですよ」という内容で記事を書いていました。
例えばこちら。
クラウドワークは、「仕事の仕方」の選択肢としてアリだと思う。
ただ、独立して約2年が経った今思うのは、「必ずしもこれらのサービスを使うのが良いとは限らない」ということ。
私は現在でもこれらのサービスに登録をしていますが、全く利用していません。今回はそんな現状に至った理由をまとめようと思います。
①仕事の単価が(とても)安い
これらのサービスを受注側として使用されたことがある方は共感して頂けると思いますが、おしなべて、仕事の単価は安いです。
翻訳の場合、基本的には「1文字○円」で計算、見積りますが、これらのサービス上でやりとりされる仕事を見てみると、1文字3円だとか、ひどい時は1円を切る時もあります。
単価と業務量がいびつなほど歪んでいたのが、これらから身を引いた理由の一つ目です。
②仲介手数料を取られる
あるサービスだと、発注側と受注側の仲介手数料として、サービス運営側に20%のマージンが取られます。
例えば、発注者が10万円で仕事を依頼したとすると、受注側に払われるのは8万円。(かつ、増税時に外税方式となり、料金の計算方法が煩雑になりました。)
これ、仕事の数が少なければそんなにダメージはありませんが、これらのサービスを使えば使うほど中抜きが多くなるので、仕事を受ける側からするとやってられなくなります。だって、複数の仕事を受けて総額100万円の売上があっても、口座に払われるのは80万円ですよ。手数料だけでヨーロッパ行の航空券買えるじゃないですか。
これらのサービスを通して良いクライアントと出会い、継続的な取引は直契約で、というのが理想ですが、そういうユーザーが一体どれくらいいるのか、未知数な部分があります。
手数料取られるなら、自分で別の方面で力を付けて直接開拓した方が絶対に良いです。
これが、身を引いた理由の二つ目。
③発注側のモラルが低い
仕事を受ける側がこんなことを言うのもおこがましいですし、発注側からすると、「仕事を頼んだのに途中で放り投げるユーザーがいる!!」という説教が飛んできそうですが(残念ながら、そういう受注側が一定数いるのも事実のようです)、
一応何度か仕事を頂いて、クライアントにも満足頂いた私から言わせて頂くと、発注側にもモラルのないユーザーが一定数います。
②の料金が安い、というのもそうです(対価をきちんと払う、という意識が少ない)し、仕事の指示が曖昧だったり、後から追加要求が沢山ある、などです。
翻訳の場合、基本的に文字数ベースで見積りを出しますが(他の方がどのようにされているかは分かりませんが)、HPの翻訳の場合、翻訳するページの文字数のカウントができなかったり(せめてテキストエディットやワードで原稿を用意して頂きたい)、見積りの段階で原稿が渡されないので、内容が把握できない(秘密保持契約の観点から難しいのかもしれませんが、それでも、受ける側としてもある程度の内容や言葉の運びは事前に知りたいもの。仕事を受けるまで内容が分からないというのは、スタート直前までコースが分からないF1みたいなものです)、といった風に、仕事のトランザクションでものすごいエネルギーロスが発生します。
もちろん仕事なので、このような面倒なことがあるのは百も承知ですが、見積り時にそのような心遣いや配慮が見られないと、気持ちよく仕事もできませんし…(これに、単価の安さや仲介手数料等をあわせると、気乗りがしません)。
こういう時はこちらから「サンプルを渡して頂けないので消化」と聞く時もありましたが、大概「別データで持っていない」というようなそっけない返事しか返って来ないため、いつからか諦めるようになりました。
これが、身を引いた三つ目の理由。
④需給のバランスが取れていない
翻訳だと比較的、「英語ができれば誰でもできる」と思われている節があるのか(このテーマについてはまた、別の機会に連載で意見を伸べることができればと思います)、出される見積りの数が特に多い。
発注側としては、その多数の中から一人取引先を選ぶわけですが、結局は「どれだけ安い値段でできるか」が重要になって来るわけです(私が発注側だったら間違いなくそう考えます)。
だとすると、結局は見積りが低い額の提案に仕事が流れてしまい、ただの値下げ合戦になってしまいます。
私も最初はそのような方法で仕事を取っていましたが、こんなことをしていてもこれから生きていけないので、見切りをつけました。
これが、私が身を引いた理由の四つ目。
時々、どんな仕事があってどんなフリーランスがいるのかを見てみますが、時々びっくりするくらいに受注実績がある人がいたりします。
でも、そんなに受注する力があるなら自分で直接顧客開拓をしたほうが、中抜きがないぶん儲かりますし、これってどうよ?と他人事ながら思ってしまうわけです。
私はまだまだこれから高みを目指して行きますが、その家庭で「この中にいると多数と一緒に落ちてしまうな」という危機感を持って、クラウドソーシングサイトは利用しなくなりました。
これからの時代、二極化が進むと言われています。自分がこれからどんな世界で生きていきたいのか、と自問した時に、答えにこれらのサービスの利用がなくなっただけでした。
世の中の環境は刻一刻と変化します。いつでも客観的に自分を見つめ直す機会を持っていたいものです。
海外在住なら登録しないと損?在宅ワークがみつかる求人サイト8選
今、クラウドソーシングサイトがものすごく成長しています。
かくいう私も、独立したての頃は幾つかのサービスに登録をして、仕事を獲得していました。
過去にはこのブログでも、「クラウドソーシングサイトは良いですよ」という内容で記事を書いていました。
例えばこちら。
クラウドワークは、「仕事の仕方」の選択肢としてアリだと思う。
ただ、独立して約2年が経った今思うのは、「必ずしもこれらのサービスを使うのが良いとは限らない」ということ。
私は現在でもこれらのサービスに登録をしていますが、全く利用していません。今回はそんな現状に至った理由をまとめようと思います。
①仕事の単価が(とても)安い
これらのサービスを受注側として使用されたことがある方は共感して頂けると思いますが、おしなべて、仕事の単価は安いです。
翻訳の場合、基本的には「1文字○円」で計算、見積りますが、これらのサービス上でやりとりされる仕事を見てみると、1文字3円だとか、ひどい時は1円を切る時もあります。
単価と業務量がいびつなほど歪んでいたのが、これらから身を引いた理由の一つ目です。
②仲介手数料を取られる
あるサービスだと、発注側と受注側の仲介手数料として、サービス運営側に20%のマージンが取られます。
例えば、発注者が10万円で仕事を依頼したとすると、受注側に払われるのは8万円。(かつ、増税時に外税方式となり、料金の計算方法が煩雑になりました。)
これ、仕事の数が少なければそんなにダメージはありませんが、これらのサービスを使えば使うほど中抜きが多くなるので、仕事を受ける側からするとやってられなくなります。だって、複数の仕事を受けて総額100万円の売上があっても、口座に払われるのは80万円ですよ。手数料だけでヨーロッパ行の航空券買えるじゃないですか。
これらのサービスを通して良いクライアントと出会い、継続的な取引は直契約で、というのが理想ですが、そういうユーザーが一体どれくらいいるのか、未知数な部分があります。
手数料取られるなら、自分で別の方面で力を付けて直接開拓した方が絶対に良いです。
これが、身を引いた理由の二つ目。
③発注側のモラルが低い
仕事を受ける側がこんなことを言うのもおこがましいですし、発注側からすると、「仕事を頼んだのに途中で放り投げるユーザーがいる!!」という説教が飛んできそうですが(残念ながら、そういう受注側が一定数いるのも事実のようです)、
一応何度か仕事を頂いて、クライアントにも満足頂いた私から言わせて頂くと、発注側にもモラルのないユーザーが一定数います。
②の料金が安い、というのもそうです(対価をきちんと払う、という意識が少ない)し、仕事の指示が曖昧だったり、後から追加要求が沢山ある、などです。
翻訳の場合、基本的に文字数ベースで見積りを出しますが(他の方がどのようにされているかは分かりませんが)、HPの翻訳の場合、翻訳するページの文字数のカウントができなかったり(せめてテキストエディットやワードで原稿を用意して頂きたい)、見積りの段階で原稿が渡されないので、内容が把握できない(秘密保持契約の観点から難しいのかもしれませんが、それでも、受ける側としてもある程度の内容や言葉の運びは事前に知りたいもの。仕事を受けるまで内容が分からないというのは、スタート直前までコースが分からないF1みたいなものです)、といった風に、仕事のトランザクションでものすごいエネルギーロスが発生します。
もちろん仕事なので、このような面倒なことがあるのは百も承知ですが、見積り時にそのような心遣いや配慮が見られないと、気持ちよく仕事もできませんし…(これに、単価の安さや仲介手数料等をあわせると、気乗りがしません)。
こういう時はこちらから「サンプルを渡して頂けないので消化」と聞く時もありましたが、大概「別データで持っていない」というようなそっけない返事しか返って来ないため、いつからか諦めるようになりました。
これが、身を引いた三つ目の理由。
④需給のバランスが取れていない
翻訳だと比較的、「英語ができれば誰でもできる」と思われている節があるのか(このテーマについてはまた、別の機会に連載で意見を伸べることができればと思います)、出される見積りの数が特に多い。
発注側としては、その多数の中から一人取引先を選ぶわけですが、結局は「どれだけ安い値段でできるか」が重要になって来るわけです(私が発注側だったら間違いなくそう考えます)。
だとすると、結局は見積りが低い額の提案に仕事が流れてしまい、ただの値下げ合戦になってしまいます。
私も最初はそのような方法で仕事を取っていましたが、こんなことをしていてもこれから生きていけないので、見切りをつけました。
これが、私が身を引いた理由の四つ目。
時々、どんな仕事があってどんなフリーランスがいるのかを見てみますが、時々びっくりするくらいに受注実績がある人がいたりします。
でも、そんなに受注する力があるなら自分で直接顧客開拓をしたほうが、中抜きがないぶん儲かりますし、これってどうよ?と他人事ながら思ってしまうわけです。
私はまだまだこれから高みを目指して行きますが、その家庭で「この中にいると多数と一緒に落ちてしまうな」という危機感を持って、クラウドソーシングサイトは利用しなくなりました。
これからの時代、二極化が進むと言われています。自分がこれからどんな世界で生きていきたいのか、と自問した時に、答えにこれらのサービスの利用がなくなっただけでした。
世の中の環境は刻一刻と変化します。いつでも客観的に自分を見つめ直す機会を持っていたいものです。
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