2014年4月10日木曜日

人生において偶然の要素はバカにできない

最近、思ってもいなかった仕事を頂いたり、考えてもいないところで知り合いとばったり出くわしたり、「なんでこんなことが?」「なんでこんな場所で」「なんで今?」というようなことが、今まで以上に起こってきている気がしています。


そんなことを考えていると、自分でも良く「人生って予想していなかったことが沢山起こるなぁ…」とため息をついてしまうのですが、



でも考えてみたら、予想してた人生ってなんだ。



よくよく思い返してみたら、自分の人生って「将来こんなことがしたい」とか「こんな仕事がしたい」という、漠然としたイメージはあるけど、そのディテールって、あまり考えたことがないんじゃないだろうか、ということに気づきます。


僕の中では、予想してた人生=大学卒業後は定年まで一つの企業で働いて、そこからはセカンドライフで旅行をする、というくらいのイメージしかないんですが、さすがに今の日本では、転職せずに仕事生活を終える人はものすごく少数派でしょうから、案外自分の人生なんて予想できないし、ましてやディテール(どんな職種で仕事をするのか、どんな部署で仕事をするのか、どんな人と出逢って結婚するのか、どんな友達と長く付き合うのか)なんてものは、考えてもたぶん考えきれない。たぶんそんなものは、頭のなかでははっきりと見えないことなんだと思います。


そう思うと、やっぱり人生において偶然が形成する要素っていうのは、軽視できないと思います。(かつ、それは必然なのだと考えることもできますが、これを考えだすと堂々巡りになってしまいそうなのでここでは割愛。)



僕の場合でも、まさか小学5年で親にさせられた英語の勉強から言葉が好きになってつんのめるとは思っていませんでしたし、ポーランドに行くことになるなんて思ってもいませんでしたし、職人(工芸品)の世界に足を踏み入れることになるとも思っていませんでした。インドにフリーペーパーを配りにいくことになるとも思っていませんでした。会社員半年で辞めることになるとは思っていませんでしたし、個人事業主で仕事をすることになるとも思っていなかった。まさかアイスランドのバンドを好きになるとは思ってもいなかった。


これらの偶然の要素が、果たして私たちが潜在的に考えていることなのか、それとも全く予想もしていなかったことなのかまでは分かりませんが(それでも、僕の恩師は「人間は結局潜在意識に支配されていて、今生きている姿はその意識が顕在化しただけだ、と言っていました)、個人的には「偶然の出逢いが自分の人生を形成している」と考えています。



人生は予定調和じゃないから面白い。そうなんだと思います。

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