2016年1月6日水曜日

これからの青春18きっぷ活用法


北海道新幹線開通後の、青函トンネルの青春18きっぷでの利用のルール変更の動向が密かに注目されていましたが、

「通常の18きっぷに追加の券を購入する」ことで、解決するようです。


http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1601/05/news102.html


http://www.jreast.co.jp/press/2015/20160103.pdf


これまでは、「津軽海峡線の木古内~蟹田間」のみ18きっぷで利用できる、というものでしたが、改訂後は


「奥つがる今別~木古内~(道南いさり火鉄道)~五稜郭」間を、片道2300円で利用できる、というルールに変わります。


さてさて、このルール変更に関する個人的な意見としては、


別の移動手段も積極的に考えちゃいましょう


です。


青春18きっぷの利用者層はよく分からないんですが、高校生とか大学生とか、懐事情がそんなに豊かでない旅行者も沢山いると思うんですね。(というか本来、そういう方にこの切符は使われることを想定されていると思います)


なので、本州最北端から五稜郭までのわずかな距離(と時間)の移動に、一回2300円を使うのはどうかな…というのが、率直な意見です。


北海道新幹線のダイヤを今手元できちんと確認できないのですが、奥つがる今別と木古内の両駅に停車する新幹線は、確か2時間に一本以下の頻度だったはずです。

運行する列車の半数は、新青森と新函館北斗間をノンストップで移動するでしょうし、これら両駅に停車する列車は、残り半分のうち何割あるか、ですね…。


(このオプション券のルールは、奥つがる今別~木古内間のみ新幹線で移動する、というものなので、どちらかの駅に止まらない場合は、新幹線の通常の運賃と特急料金を払う必要があります)


道南いさり火鉄道のダイヤも未知ですが、木古内での接続も考えると、そんなに便利なものでもないはずです。



で、こんなこと言ってしまえばなんですが、青森と函館の移動を考えるなら、青函フェリーの利用を検討すればいいと思うんですよ。

調べてみたら、函館~青森間は1500円程度で片道移動できます。しかも便数も多いし、夜行便もある。

青森駅、函館駅とフェリーターミナルとの間の移動が大変なんですが、高校生や大学生であれば、歩いて余裕で移動できます。
(私は実際、学生時代にこのフェリーを使いました)



今の時代がすごいのは、LCCや夜行バスが発達していて、長距離移動の時の財布への負担が大幅に軽減されたことです。

「東京から札幌までなんとしても鉄道で移動!」と考えるのなら別ですが、今は成田~札幌でLCCも飛んでいますし、本州の太平洋側と北海道を結ぶフェリーだってあります(こちらは昔からですが)。


私が青春18きっぷを頻繁に使っていたときはLCCもなくて、大阪~札幌をその日のうちに5000円以下でひとっ飛びすることなんて不可能でした。
(昔から夜行バスはありましたが、当時は鉄道へのこだわりが強かったので、利用はしていませんでした)



こう考えてみると、もともと青春18きっぷが登場したのは、格安夜行バスもLCCもない時代だったわけで、当時は公共交通機関での貧乏旅行の選択肢が限られていたわけですが、今ではそのチョイスが沢山あるので、旅行者自身が自分の目的と予算と時間制限に合わせて、いろんな方法を組み合わせて使えばいいと思うんですね。

青春18きっぷの利用は、あくまで選択肢の一つと考えるのがいいでしょう。新幹線の開通と並行在来線の第3セクター化で、使い勝手は著しく下がりました。


今、わたしが18きっぷを使って旅をするなら、最初に目的地周辺までバスかLCCを使って移動して、そこから18きっぷを使うことにするでしょう。



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