2016年1月4日月曜日

将棋をやっていてよかった、と思う時


小学生高学年の時に祖父から将棋を教わって、そこからのめり込み、
大学の前半までは割と本気で打ち込んでいました。


将棋っていうと、全然パッとしないゲームですし、
自分が高校生の頃は、どうしても「年寄りがする遊び」のように思われていて、肩身は大変狭かったのですが、


今振り返ると、将棋をしていて良かったと思うのは、以下の二点です。



①自分で考えて判断する力が付いた


将棋は必ず、一対一で指すものです。

なので、自分の指し手、決断に責任を持つのは他でもない自分自身。誰からも助言はもらえません。

当時はそれが当たり前だと思って将棋をやっていましたが、
考えてみればこれ、私たちの日々の生活にも当てはまるわけです。


日々何を考えて、どのような決断をして行動をするか。

そしてその取捨選択は他でもない、自分自身が行うこと。
誰がなんと言おうと、行動を取るのは自分なのですから、
他人がどう言った、これまではこんな風になっていた、
そんなことは言ってみれば関係ないわけです。


今、ある程度自分の頭で考えて決断をし、行動をできているのは、
もしかすると将棋で鍛えたプロセスなのかもしれません。


②人と向き合う姿勢を学べた

将棋の世界で有名な哲学に、米長哲学と呼ばれるものがあります。

「他人の首がかかっている戦いでは、自分にとっては消化試合であっても自分の全力を尽くすこと」


この哲学は将棋界ではあまりに有名なものですが、
勝負事への向き合い方、ひいては他人との向き合い方の礎をなすものと言っても過言ではないはずです。

野球で言えば、自分のチームの順位が決まっていても、相手チームの優勝がかかっている試合であれば、総力を尽くす。

野球以外のスポーツや競技にも共通していることだと思いますが、「相手に真剣に向き合う」ということの大切さを説いているこの考え方に出会えたことは、幸せなことだと思っています。


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今では将棋を指すことからは退いてしまっていますが、
未だに一流棋士の対局は鑑賞することが多いですし、
プロが何を考えて将棋に向き合っているか、ということにも興味があるため、

将棋からは多くのことを学べたと、今になっては思います。

人生、何がどこで繋がるか分からないものです。



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