2015年4月20日月曜日

東北11日目(陸前高田)

今日はオフ。




(これは前回、2014年9月に陸前高田を訪れた時の写真。箱根山から)



ジャーナリストは一人で各種取材(打ち合わせ)に行きました。

こちらは別の仕事を抱えているので、先週水曜と今日は休みをもらいました。


こういう調整ができるのは、こちらがフロントエンドで直契約を交わせているから。日々の仕事ではなかなか通訳しにくい内容もあるので(単純に力不足というほかないですが)、こんなんではいけない、と思ってはいます。

通訳と言ってもいろいろあって、今回の仕事はどちらかといえば、同時通訳ではなくて逐次通訳寄り。

ただ、もともと打ち合わせをしているわけではなく(取材先によっては大まかな質問内容を事前に伝えていることもありますし、一通り相手のことも調べてはいますが)、話の内容も原子力発電から津波、町の復興計画・事業(行政系)、コミュニティの話、私生活の話と、恐らくカテゴリーするのも一苦労なほど多岐に亘るため、事前に全てをカバーするのは厳しいです。

一般的な通訳というのは、逐次通訳でもあらかじめ打ち合わせをして、語り手に数センテンスで止めるように伝えていると思うのですが、今回は相手によって、ゆっくりしゃべる人もいれば早口にしゃべる人もいる、適当なところで一呼吸置く人もいれば、こちらから止めないと延々としゃべり続ける人もいる(かといって、こちらから口をはさむのは極力避けたい)、というような状況なので、普通の仕事とは色合いが大きく異なるのかも知れません。

(事前に「数センテンスで区切らせてほしい」というのも、予定調和のようになってしまうので、ジャーナリストと相談して伝えないことにしました。)

もう一つの課題は、自分は結構日本語にひきずられて英語をしゃべってしまうということ。これは訓練不足を認めざるを得ません。

翻訳はその場で検索したり辞書を引いたりできるので、そこが通訳との一番の違いでしょうか。


まあ、もとを正しますと、そもそも「言語」っていうのは、非言語状態で頭の中にあるものを現す一手段なわけで、それをその場で聞いて、自分の頭でリプロセスをして、別の言葉で再度表出するっていうのは、ものすごく高度な技術なんですよね。

私は通訳はまだまだ経験不足ですが、プロの同時通訳者の研鑽をふと思うと、まったく頭が上がりません。

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