2015年4月24日金曜日

東北15日目(栗原、仙台)

4月24日の行程

仙台→栗原→仙台(終了)


最後の取材は、カフェ・デ・モンクを主体的に行っておられる、通大寺の金田住職を訪ねてきました。




栗原市は仙台より車で1時間程度。自分の記憶では何年か前にくりはら田園鉄道が廃止になったことしか、この街のことは知りません。


金田住職の話は面白かったです。悟りを開くというか、人間のこと、罪の話、ローマクラブ「成長と限界」と今回の原発事故、どのようにカフェデモンクに取り組んでおられるか…。話の深み、広さ共に聞いていて飽きませんでしたし、2時間では到底全てを聞くことはできないような内容でした(通訳をしているので、実際にしゃべっておられたのはもう少し短かったです)。


天災と人災、そして今回の災害に各被災地が、各県が、そして日本や世界がどのように向き合って、何を学ぶのか、ということが問われているのだと思います。


今後、今回の仕事に関する記事には加筆を行う予定でいますが、痛感したのは、自分も被災地のことや震災のことはほとんど何も知らなかったこと(定量的には知っていることもありましたが、もっと定性的な意味で、知らなかった、気づかなかったこと)がたくさんありました。

この二週間で学んだことをどうやって次に生かすはゆっくり、でも急いで考えていかないといけませんが、自分のスタンスは「自分の身の回りで変えられるものを変える」なので、政治を変えたり、大きなものを動かすのではなく、自分自身、家族、そして友達に、何らかのきっかけづくりを行えるようにしてはいきたいです。



さて、最後になってしまいましたが、今回エスコートしたのはポーランド人のジャーナリスト。

前回、半年前に陸前高田に行った時に泊まったホステルでたまたま彼女も同じ日に泊まっていて、自分もポーランドに行ったことが何度もあること、少しは東北につてがあることもあって、半年以上経って今回、2週間以上にわたって仕事をすることができました。

身の回りで起こっていること、自分がこれまで足を踏み入れてきた世界がだんだんと、繋がってきているようです。

たぶん今回は、相手がポーランド人でなければ仕事にはならなかったかもしれません。不思議な縁といえば不思議な縁ですが、私にはどうも、運命とか縁とかそういうものではなく、もはや業(カルマ)にしか思えません。

自分の未熟な点も多く分かりました。しかしそれ以上に、被災地のこと、通訳のことについて学べたことが多かったですし、これでまた、人生の伏線が増えたと思えば、これもまた、必然のなりゆきなのかもしれません。

「Do you believe Kami?」
(Godじゃなくて、神です)


移動中の車の中で何度か、こんな話を二人でしていました。

神はどこかに実在しているんじゃないかな。


この2週間で強く、そう思うようになりました。彼女も同じように思っていたようです。

生きていて良かった。この道を選んで本当によかった。

本当に、人生って不思議なものですね。



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