2015年4月12日日曜日

東北3日目(帰宅困難地域周辺)

4月12日の行程


郡山→広野→楢葉/大熊/富岡/双葉/浪江→いわき→郡山


福島県の面積が大きいことは知っていましたが、思った以上に広くて移動に時間がかかりますね…。


今日はジャーナリストが知り合った地元の方に案内してもらったのですが、個人で仕事をする時は本当に、人との繋がり(個人的なネットワーク)の強さが大事なんだな、と改めて勉強になりました。






浪江町の海岸近く



常磐線の運行区間と不通区間の境目の、竜田駅。


富岡町内の不通区間。


今日は、原発の影響を強く受けた箇所を回ってきました。ガイガーカウンターの値がそれなりに高い所もいくつもありましたが、本当に目に見えないし、臭いもないし、線量の高さは実感できないですね。

でも、見えない不安という意味では、将来の仕事のこと、収入のこと、ひいては生きるということ、人間が抱えている不安のほとんどすべては見えないものなんでしょうね。逆に言うと、目に見えないから、はっきりとした形のないものだから不安になる。

立ち入り制限区域周辺も見て回りましたが、思った以上に通行者や取材で訪れている人は多くて驚きました。自分も写真でしか見たことがなかったので、目で確かめることの重要性は確かにあるんだな、と。

でも、自分が経験したことではないから、どうしても想像力ではカバーできないこともある。


仕事に関していうと、移動時間や起床時間の関係で、朝ご飯はコンビニのおにぎり2つとヨーグルト、昼も似たような食べ物になってしまって、通訳するのに全然エネルギーが足りませんでした。朝昼の食費は相手に出してもらっているのであまり負担はかけたくないのですが、エナジードリンクとかお菓子とか、エネルギー源、糖分はもっととらないといけない。

あと、基本的に取材相手にある程度話してもらって通訳する、という逐次通訳をしていますが、相手もギアが入ってずっとしゃべり続けることもあるし、それをトレースするのも限界になるときがあって…。もう一度聞けばいいんですが、軽く相手を遮ることもできませんし、なかなか自分の立ち位置は難しい。これで相手に価値を提供できているのか、という問いもある。文法も細かく意識してはしゃべっていない(というか、ぶっちゃけそこは枝葉末節であって、大切なのは相手が言いたいことをどうやって別の表出チャネルで伝えるか。)

通訳って基本的に体力と気力勝負の側面がありますね。


福島にはあと1日半。


【関連記事はこちら】

フライト搭乗記:スカイマーク156便 神戸→仙台

東北0日目(関西→仙台)

東北1日目(福島、飯館)

東北2日目(富岡、三春)

東北3日目(帰宅困難地域周辺)

東北4日目(南相馬、棚倉)

東北5日目(山元、福島)

東北6日目(仙台)

東北7日目(牡鹿半島)

東北8日目(石巻、女川)

東北9日目(女川、石巻市北上地方)

東北10日目(石巻北上地方、陸前高田)

東北11日目(陸前高田)

東北12日目(陸前高田)

東北13日目(陸前高田・広田半島)

東北14日目(陸前高田、仙台、福島)

東北15日目(栗原、仙台)





0 件のコメント:

コメントを投稿