2015年7月18日土曜日

仕事の時給と外注コストの話

仕事で使っている銀行の、時間外手数料(引出し、預入、振込等)が、この4月から変更になったようで、利用している身としては少し不便になりました。

年度が変わってからも、その変更を気にすることない時間帯で今までは利用していたのですが、先日は、お金の預け入れを平日の夜遅くにすることになり、振込手数料で108円が取られてしまったのでした。


自分が仕事で使っている銀行口座は、開設の時期や各種手続きのめんどくささから、「報酬振込用」と「クレジットカード用」の二つに、大きく分けています。

で、毎月クレジットカードの引き落としが迫ると、一定額を口座から口座に移す、という、ちょっと面倒くさいことをしているんですね。(使っている銀行が地方銀行ではなく、家の近くにないので、それらの支店がある街に出る時に、ついでに銀行口座のやりとりもしています)


今まではもちろん、手数料が一切かかっていなかったので意識しなかったのですが、この前手数料を払った時に考えたのは、「自分の仕事の時給を考えると、108円の外注コストは安いな」ということでした。


「振込手数料」(今回の場合、預入手数料ですが)って、一見(というか普通は字のごとく)「手数料」なんですが、これどういうことかというと、一種の外注コストですよ。


銀行の場合だと、「他行間でのお金のやりとりをするコストがかかりまっせ」という意味です。何かを得るには対価を何か払う。要するに、「仕事」の根本を表していると言えます。


で、先に述べた、自分の頭の中で考えたことをもう少し分かりやすく表現すると、「仮にこの預入を、手数料がかからない時にもう一度するのと、今108円を払ってでもするのと、どちらが得なのか?」ということになります。


仮に、今預入をしないと、別の日に、自分の家から銀行のATMがある場所までわざわざ出てきて、また手続きをしないといけません。わざわざ108円をけちって、一体自分はどれだけの機会損失をしてしまうのだろう?と考えたわけです。


家から銀行まで、自転車で片道10分はかかります。手続きと往復の移動を含めると、30分は時間がかかるでしょう。その間に自分ができること(例えば、抱えている仕事を捌く)は、明らかに108円以上の価値があります。つまり、預入手数料で108円取られても、他の時間でその支出はカバーできるし、108円をケチるほうが、将来的に108円以上の損を作ってしまう可能性が高い。


こういうことを考えるようになったのは、仕事が増えてきたここ数か月の事だと思います。少なくとも学生の時分は、手数料取られるのが嫌だったので、絶対に支払いませんでした。


他のケースで言うと、仕事で使うプリンター用の紙の購入。

いつも利用している家電量販店があって、時々決算セールのような、割引の案内が届きます。

以前はその時に、車を出して印刷用紙をまとめ買い(500枚×5セットで、計2500枚)したのですが、今振り返ると、あんなことせずにAmazonで買っておけばよかった話です。

もちろん、ネットで買う方が、家電量販店のセール時の価格より幾分高いです。ですが、家から店までの往復時間、購入にかかる時間、思い紙を持って帰る労力、この一連の動きで失ってしまう自分の時間、そういうものをトータルで考えると、Amazonで全て外注して、自分はドアの前でハンコを持って受け取るだけのほうが、明らかにコストがかかりません。その間に仕事だって記帳だって料理だって洗濯だってできます。


もっというと、時間と収入がある程度比例する(時間をかければ収入もある程度上がる)ような状態にいる会社員や経営者は、「苦手なことを外注すること」の大切さを知っているはずです。

私は経理(会計帳への記帳)が苦手で、できることであれば専門家にしてもらいたいと思っています。そして自分の仕事は、時間と収入がある程度比例する(裏を返せば、時間を割かないと収入が上がらない)仕事なので、

自分が記帳をすることで失う稼ぎ > 専門家に記帳をしてもらう場合にかかるコスト

の場合、記帳は外注に回した方が得なんですよね。
(この辺り、経営学でいう「最適分業」の話(A. スミスとC. バベッジの分業論)と自分の中では話が繋がっています)



こういう風に「お金」「コスト」という言葉を並べていると、「お前はカネの亡者か!」と言われそうですが、それでも「自分の仕事の価値(対価)と、外注コスト」を考えることは、仕事をする人では多かれ少なかれやっておかないといけないことでしょう。
(月給制の会社員でも、自分の時給がどれくらいなのかは計算しておいて損はないはず。)


その上で、仕事ではどれだけ合理的に判断、行動できるかが大事になってくると思います。特に、時間や案件ベースで仕事をしているプレーヤーの人にとっては。(経営者は経営者で、「法人」という立場で同じことを考える必要が出てくるわけですね)


で、「自分の時給と外注コスト」といろんな場面で考えてみると、頭を使うのでいい訓練になると思います。



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