2015年9月25日金曜日

自分の人生から自分を排除する、という能力について

大学を卒業してから、というよりも独立してから大きく変わった考え方の中に、「自分の人生は自分のものじゃない」というのがあります。


【参考記事】
自分の人生は、自分のものではない


実は数ヶ月前にも、似たような内容でブログを書いているんですよ。



こういうことを考えるようになったのは、「自分の人生は、思ったほど自分で決められるものじゃない」ということを何度も経験することになったからです。


仕事について言うと、独立してから頂いた仕事は、必ずしも自分のしたいこと、得意な分野ではなかったのですが、それを取り組んでいるうちに、自然と勉強もして、その分野や内容について「専門性」が増していった、というのがあります。


偶発性っていうんんでしょうか。


大学生でも、必ずしも自分が望んだ職種や企業に勤められるわけじゃないと思うんですね。

で、実際に仕事を始めてみると、その仕事が思った以上に面白くてはまってしまい、成績優秀になってトッププロになる、というケースはあまたにあると思うんですよ。


そういうことを経験したことがある人は分かると思いますが、こういう状況だと、「自分の夢」とかって半分以上、どうでもよくなるんですよね。仕事だと、クライアントは困っているわけでして、その問題の解決のために自分の頭を精一杯振り絞るわけですよ。


そうすると、自然とその分野での経験値が上がっていくわけですが、この状態は、「自分の人生は自分のもんだ!」と思っていたら、絶対になることはできません。「こんなこと自分はしたくないのに!」と、思ってしまうと思うんです。



というのも、かつてのぼくがそうだったからなんですね。


会社員時代の仕事は(というか、あの時はどちらかというと人間関係が)合わなくって、自分が思っていたことと違う内容でしたし、自分にも幻滅していましたし、人生もったいないことしてるな、って本当に思っていました。
(まあ、「もったいないこと」に対するアレルギーは今でも強くて、「時間を無駄にしているな」と思うことには関わらないことにしています。)


ただ、今振り返ってみると、もっと広い視野を持っていれば、当時の仕事も、他の世界で転用が効くように取り組んでいたと思います。


というか、今の状態だと、当時の仕事に戻ったとして、当時以上の結果を出すことができる自信があります。



何度もブログで書いていますけど、結局本質は同じなんですよ。

人付き合いとか、人が何に心を動かされるのかとか、何に価値を見いだすのか、とか。


そこが分かっていれば、理解しようと努めれば、どんな仕事だって人付き合いだって、究極的に同じなんです。そこに仕事の貴賤とか、日本人と外国人、男女の違いっていうのはないです。


で、そういう段階に入るためには、一回自分の人生から自分自身を「脱構築」する必要があるんですね。


つまりは、自分の人生をメタ化して見てみる、俯瞰してみてみる、っていう能力です。


生きていくっていうのは、他の人との関わりであるわけですし、

その中で、他人から必要とされることって多くあると思うんですよ。


で、相手なんて自分のことをよく分かっていないわけですから、「そういえば●●得意だったよね、やってみてよ」とか「この書類作っといて」とか、平気で無茶振りがやってくるわけです(笑)

この時に、自分の夢とか理想に執着してしまうと、「なんでこんなことしないといけないんだ」とか「自分には無理」って思ってしまいますよね。


だから、自分自身の人生に執着しない、ってことが大事になってくるんです。


「お、また無茶振り受けてしまった。いろいろとテンパるけどやってみようとしている自分がいるな」くらいに、自分のことを距離を取って見てみるようにしてください。そうすると、今まで自分が気づかなかった自分の可能性や世の中に対する発見ができますから。


それはつまり、自分の変化を楽しむ、アクシデントを楽しむ、他人の力を借りて自分の人生を作っていく、っていう考え方を取り込んで生きていくということです。


この能力を身につけて実践できるようになると、世界の見え方が変わりますので、是非実践されてみてください。




0 件のコメント:

コメントを投稿