2013年12月16日月曜日

フリーランスになって一番変わったこと。

年明けから(半ば強制的に)フリーランスになって、もう一年が経とうとしている。

まだ二週間、今年は残っているけど、そろそろ来年のことも考えていきたい時期。(今月に入れば時間取れるかと思っていましたが、そうでもなかった。ありがたいことではあるのですが。)


今の仕事のしかたに変わってから、一番変わったこと。

それはお金をどう投資するのか、ということを常に考えるようになったということです。


今の仕事のしかたになってから気づいたんですが、お金って、持っているだけでは価値はないんですね。

それを何に使うのか、何に変えるのかが大事になってくる。


普段の生活や移動にお金はかかるので、何から何まで「投資」に回すのは難しいですが、更なる仕事に繋げるには、自分の力をあげるには、どうすればいいかということに腐心しています。


というのも、こういう仕事をしていると、仕事をした分だけ、お金の入りが変わってくるからです。

サラリーマンをしていると、そうはいきません。

毎週営業の数字があって、それをクリアして過去最高の売り上げ、新規顧客数を記録しても、給料に反映される額は、殆ど変わりません。
(逆に言うと、全然成績が悪くても、毎月一定額のお金が入ってくる、という良い面もあります。)


今の仕事をしていると、当然ながら何もしなければ、収入はゼロです。

じゃあ、どうすれば仕事に繋がるのか。

本を買って勉強する。
同業者の人と会って勉強会・情報交換をする。

翻訳の場合だと、日本翻訳連盟日本翻訳者協会の会員になるのも、良い方法かも知れません。

仕事柄、「実力があってナンボ」の世界なので、いろんな機会を通じて、自分の知識、能力を上げる必要はありますが、それ以外にも、いろんな「投資」の方法はあります。


こういう風に、「何にお金をどれだけ使おうか」ということをとても意識して、過ごすようになりました。

それは、仕事に直結するものだけではなく、体調を崩さないように、移動や宿泊の方法を考えていい値段を払ったり、お金が高くても良いものを口にしたり、というものも含みます。
(広い意味での芸術家は、自分が見るもの触れるもの口にするものも厳選して、そこにお金を使うかもしれませんね。)


こういう風なお金の使い道を考えるのは、言ってみれば経営者と同じで、確実なことはありませんが、楽しいのもまた事実です。

僕は最近、世界最大の翻訳ディレクトリサイトProZ.comの有料会員になりました。これで、世界中の同業者と意見交換や分からない言葉の検索、ヒアリング、また求人情報への応募等が可能になります。
プロモもあって、13ヶ月120米ドルという料金でしたが、一年以上使い倒すと思えば、十分にリターンは得れると見ました。


こういう視点、考え方は、サラリーマンをしている時は持ちにくかった。勉強をして、成績が上がったとしてもそれが給与に全面的に反映される訳ではなかったので。
(ゆくゆくの転職や「市場価値」を考えると、勉強は必要なのかもしれませんが、今の環境と比べるとモチベーションが天と地の差です。)


なので、自分がムダと考える飲み会や集まりには、殆ど顔を出してもいません。
(フリーなので、そういうしがらみもありませんが)



また、「お金を資産に変える」ということも、分かってきました。

自分の場合、自分自身が「資産」なので、お金を何に使って、自分自身の知識や力を増やすか、ということになります。

貸借対照表や損益計算書でも、こういう見方、計算の仕方がありますが、今までは「お金以外のものが資産」であるとは、ピンときませんでした。


ですが、お金を有効に使って(投資)して、次の仕事に繋げる、ということまで、この一年で意識できるようになりました。

以前本当に必要なものは、向こうからやってくるという記事を書きましたが、自分が「準備」をしていれば、現在の時点で仕事が多くなくても、心配することはないんだな、と思っています。


こういうことも、なんでも実際にやってみる、経験してみる必要があって、やってみたから、前に進んでみたから自分の経験知として「資産」に蓄えられますし、それがまた次に繋がるんだろうと思っています。


0 件のコメント:

コメントを投稿