2015年3月31日火曜日

なぜ会社員は仕事にやりがいを求めるのか?

今回は、個人事業主の視点から表題について自分の思うことをまとめておこうと思います。

現時点でのこの問いに対する自分の答えは、「他の人と給料が変わらないから」です。

今個人で仕事をしていると、会社員ってものすごく不思議な仕事です。毎月給料は一定ですし、それは勤務日数が違っても一緒。残業代は会社によってまちまちでしょうが、よっぽどの高給取りの仕事でない限り、残業代がついても基本給に少し金額が付いただけなのではないでしょうか。そして給料の額は、忙しくても暇でも変わりません。

私は独立三年目にしてようやく仕事が増えてきて、レートも高くなってきているのでいわゆる「右肩上がり」の経験しているのですが、収入も増えましたし今後の仕事に生きそうな経験もしました。ただ、仕事をすればするほど(厳密な比例ではありませんが)収入は増えますし、それが仕事のモチベーションになっているのは確かです。時と場合によってはあまり受けたくない仕事(内容や条件など)もありますが、基本的に畑違いのことはやっていませんし、仕事と関係のないところで擦り切れることはなくなりました。

で、今の仕事をやっていると、一番のやりがいって「収入」なんですよ。どうやったら自分の収入を最大化できるのか。どうやったらより条件のいい取引先を開拓できるのか。時間はかかりますが、やればやるだけ、頭を使っただけ自分の血肉がムキムキになっていくのが分かりますし、結果もある程度付いてくる。本当に単純な理由ですが、収入(もっと露骨に言うとお金)が、自分の仕事のやりがいです。

そんなことを思ったから、今回このようなことをあまのじゃくに考えることになったのですが、恐らく会社員は、「どれだけ頑張っても殆ど収入は変わらない」という現実に蓋をしたいから、仕事にやりがいを求めるんじゃないのかな?と思うに至った次第です。

なにもやりがいだけじゃありません。社内のゴシップ、出世や昇進のための争い(半沢直樹もまだ記憶に新しいですね)。昇進(=昇給)はまだしも、仕事でやりがいを増やしても収入のアップには一ミリも繋がりません。営業成績が社内トップでも、付いてくるインセンティブってどれくらいなんでしょう(自分が会社員の時は本当にわずかだったな…苦笑)。

こういう世界をどう思うかは人それぞれですが、やっぱり自分は向いていないと思います。そもそも「会社には仕事をしに来ているから、仕事や収入に繋がらない無駄な話や飲み会はしたくない」とずっと思っていましたし(今はそんなことする必要は全くないので、身体はものすごく健康になりました)、やっぱりその世界にいたら文字通り蕁麻疹ができました。
(あと、就活ってよくくだらないって言いますけど、これは事実だと思います。そしてサラリーマンの世界って結構くだらないことが求められていて、くだらない世界なので、裏を返すと就活ってサラリーマンを目指すためにはまさに必要なイニシエーションなんだと思いますよ。)

だって、傍から見たらすごいですよ。収入なんて一切変わらないのに、全員が背伸びして「やりがい」とか言っているんですもん。(もちろん、そんなガツガツした方ばかりではないことは百も承知ですよ。)

やりがいがあればいざとなった時に家族を守れるんでしょうか。

王様は裸だって、いい加減気づいたらどうですか。





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追記:(4月15日)

この記事は予想以上に多くの方に読まれたようで、同意の意見もあれば批判の声も多数頂きました。

賛成意見は同世代の方からが多く、例えば「給料が頭打ちする仕事は創造性に欠けやすい」と言うものなどがありました。一方で反対意見/批判意見としては、「お金が全てという考え方はとても危険」「仕事に対する考え方が甘い」「仕事に貴賤はない」などのようなもので、多くは私にとって人生の先輩方からのものでした。

普段私が、このような過激な発言をしないことも炎上の理由の一つだったかとは思います。また、読み手にとっては不快な思いをされた方もおられたかと思います。

いろいろな意見を頂いたうえでこの追記を書くことにしたのは、今一度自分の意見や立ち位置をはっきりとさせて、変な誤解を生まないようにしたいと思ったからです。


この記事で伝えたかったことは、本当は「人それぞれ価値判断の基準は異なるのだから、自分が納得してその道を選んでいるのであれば、それでいいんじゃないの?」ということでした。

本当に自分が、この仕事が好きで、この仕事の仕方(会社員でもフリーランスでも)が自分に合っているのなら、私がこの記事を読んでも「こいつ何言っているの?自分には関係ないし、こいつが考えていることなんてまだまだ程度が低いな。」くらいに流せるはずです。

裏を返すと、この記事にみなさんが反応し、良くも悪くもコメントを残したということは、それだけ人間は自分の選んだ道ややっていることに対して、自身が持てていない、ということなのです。

私はこの記事に対する批判を受けても、特に何も動じませんでした。それは、今のところ自分なりに納得した仕事をして、納得した収入を得て、納得した仕事時間で、仕事以外の部分も充実させているからです。

たとえネットで叩かれようと、説教を食らおうとも、私は仕事である程度の評価を頂いていると思っていますし、それが次の仕事に繋がっていると考えています。自分の提供したことがダイレクトに帰って来て、お金もいただいている(まだまだ自分の未熟な点にも気づく日々であることも事実ですが)。

この記事を批判した人を見ていると、言葉は悪いかもしれませんが、自分の選んでいる道や自分が今いる環境に、納得や満足をできていないように見受けられました。そして、会社勤めをされている方だけでなく、フリーランス等の人もそういう人達の中に一定数いたのも事実でした。

私はもっと、多くの人が自分で選んだ道や自分の置かれた環境、自分がやっていることに誇りを持って、納得をして生きておられると思っていたので、これだけ反響があったことは正直驚きでした。


この記事が、自分の中にある弱みや僻み、妬み等としっかり向き合うきっかけになることを願っています。






1 件のコメント:

  1. 勤め人でもフリーランスでも仕事に何を求めるかは十人十色。収入を第一に考える人もいれば仕事の中身を重視する人もいるでしょう。

    極端な話ですが、以前何の仕事に就くべきかを人に相談した折に「収入を第一に考えるなら、麻薬の取引だっていいわけだ。末端価格はウン億円」云々と冗談半分で言われました。職業や仕事に貴賤はないとはいえ、職業選択の基準にはお金以外の要素も必要かなと思います。勤め人でもフリーランスでも。

    また、勤め人でもフリーランスでも「誰と一緒に働くか」は大きな要素だと思います。フリーランス翻訳者の場合は取引先をある程度自分の裁量で選べるでしょうが、中には思い通りの取引先になかなか恵まれない人もいるのではないかと思います (←この場合、形は違えど相手を選べない会社員と似たような状況なのかもしれません)。その点、Tatsuyaさんは恵まれているのだと思います。

    なお、私自身は体験していませんが、高度経済成長期やバブル時代は勤め人の給与も年を追うごとに概ね上がっていった時期だったと思います。そんな時代が再来するとは思えませんが、もし今がそういう時代だと仮定すれば、上記のタイトルは「なぜフリーランスは仕事にやりがいを求めるのか?」という逆方向のものになることも考えられます。

    生きていく上でお金が必要なことは私も否定できませんが、勤め人でもフリーランスでもお金以外の「精神的な豊かさ」なり「充実感」「満足感」なりも大切な要素だと思います。

    余談: 会社のリソースを際限なく利用するのは場合や程度によって横領か窃盗に当たると思います。資料をコピーするにしろ、あくまで業務上の必要性がなくては、正当なリソースの利用であると主張することは法的に難しいでしょう (← 仮に会社から訴えられた場合)。節度は大切だと思います。

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