2014年8月2日土曜日

天空の修道院・ギリシャのメテオラを7時間かけて歩いてきました。

もう4ヶ月程前の話ですが、トルコ、ブルガリア、ギリシャの三か国を旅行してきました。


個人的に当たりの国がギリシャ、特に中部にある世界遺産のメテオラが良かったので、その時の様子を旅行記としてまとめることにしました。


〜目次〜
1、メテオラとは?
2、どこからどうやっていく?
3、実際に歩いてみて



1、メテオラとは?
メテオラとは、ギリシャ北西部にある「奇岩群とその上に建設された修道院共同体」のことを指します。

数あるギリシャの世界遺産の中でも、屈指の人気度を誇る場所ではないかと思われます。(ギリシャという国自体が、ヨーロッパの中では人気ランキングが低いので足を運ぶ方は比較的少ないとは思います)






これらの写真を見ると「どこかで見たことあるぞ!」と思われた方も多いのではないでしょうか。



ここを7時間かけて歩いてきました。


2、メテオラへの行き方
メテオラには、主に二つの行き方があります。
一つ目は首都のアテネから行く方法。もう一つは、テッサロニキという、ギリシャ北部の街から行く方法です。
(テッサロニキは、ブルガリアやマケドニア、トルコなどを結ぶ交通機関の要所です。私はブルガリアのソフィア〜テッサロニキ〜メテオラ〜アテネ、と移動しました)

・アテネから行く場合
鉄道だと、一日2便の直行列車があります。途中のパレイオファルサロスという駅で乗り換えをしていける場合もありますが、接続は良くない場合があります。
バスでも、アテネのバスターミナルからメテオラの一つ手前の街、トリカラまで移動して、ここから更にメテオラの入り口であるカランバカまで移動することができます。
※アテネのバスターミナルは、中心地より少し離れた場所にあるのでアテネでの利便性を考えると列車の方が良いかもしれません(アテネでホストをしてくれたギリシャ人のアドバイスです)

・テッサロニキから行く場合
アテネと同様、電車とバスで行けます。電車の場合、直行もしくはパレイオファルサロスで乗り換え。バスも、トリカラまで行ってから乗り換えです。
※列車やバスの時刻については、現地の案内所などで最新の情報を入手して下さい。当ブログは最新情報に関して一切感知し得ません。

※宿泊ですが、メテオラ手前のトリカラにある「ホステルメテオラ」の利用をおススメします。詳しい理由などについては改めてまとめようと思います。

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3、実際に歩いてみて
実際に写真と共に、おおよそのルートの紹介をします。

まず、メテオラ散策をする前に持っておくと良い道具が以下の通りです。
・水←水分補給
・メテオラの地図←ホステルなどで入手可能です。
・ウォーキングシューズ←大半がアスファルトの道です。
・食事←チョコなど、カロリーがあって手軽に食べられる物が良いでしょう。

なお、ここではメテオラの地図については以下のURLを参考にして下さい。

やや分かりにくいのですが、中央下の「鉄道駅」の近くのAがバス乗り場付近で、ここから時計回りに

アギオス・ニコラオス修道院
→聖・大メテオラ修道院
→ヴァルラーム修道院
→ルサヌー修道院
→アギオス・ステファノス修道院
→アキア・トリアダ修道院

という風に回るのが一番オーソドックスでしょう。

※修道院によって閉まる曜日が異なるため、一週間の大半の日はどこかの修道院には入れません。詳細情報は現地のホステルでご確認下さい。
※地図中の桃色線、黒色線は車が走れる道路、桃色破線は階段状のトレッキング道路です。基本的にこの道沿いに歩きますが、アギオス→大メテオラ修道院への移動の際は、抜け道があります。(現地で手にする地図には載っています)


まずは、鉄道駅・バス乗り場からアギオス・ニコラオス大聖堂を目指します。バス(トリカラ行き)は頻発していますが、鉄道はものすごく少ないので帰りの時間をきちんと確認しておきましょう。

最初の修道院までの距離が2〜3kmほどあるので、ここはタクシーを使うのもありです。


途中分かれ道がありますが、基本的に岩が見える方向に移動すれば大丈夫です。"To Meteora"のような案内もあります。


ギリシャ語でレストランは「タベルナ」のようです。食べるのに「タベルナ」は面白いと思いました。




アギオス・ニコラオス修道院が見えてきました。



修道院からの眺め。
各修道院の入場料は、2ユーロ程します。



これが、聖・大メテオラ修道院への近道。上り坂が続くのでペースを保ちましょう。

聖・大メテオラ修道院からヴァルラーム修道院に行くまでは舗装道路です。


これは車用の看板。矢印とは逆方向に歩きます。


こちらがヴァルラーム修道院。



スケールの大きさに圧倒されます。



入り口近くからの写真。



この上の写真の左側に見えるのがルサヌー修道院です。


私が歩いた日は、開いているという情報だったのですがなぜか閉まっていました。



こちらがアギオス・ステファノス修道院。こちらは曜日通り閉まっていました。が、一番綺麗な修道院です。



分かりづらいですが、この上の写真の上部にアキア・トリアダ修道院があります、中央右下に見えるのが修道院に続く道です。


ここからはひたすら道を降りていきます。

地上まで降りると、街に入ります。


時計回りがオーソドックスですが、反時計回りに散策することもできるようです。



バス乗り場に戻ってきました。


こちらはカランバカ駅。


この時は7時間半ほどかけて歩いたのですが、修道院内を見て回ったり、休憩時間も含まれているので実質的な歩行時間は5時間程度だったと思います(見て回る時間は個人差があります)

ただ、よほどトレッキング等が得意な人ではない限り6時間から8時間くらいはかかってしまうと思うので、隣町のトリカラか、最寄りのカランバカに2泊し、朝9時頃から歩き始め、15時〜17時くらいに戻ってくるのが一番良いかと思います。(少なくとも、アテネやテッサロニキから日帰りでは行けません)。トリカラ泊の場合、バスの時間もあるので若干早めに行動を始める必要があります。


<まとめ>
今までギリシャは、私もあまり知らない国だったのですがこの旅行でとても好きになってしまいました。ユーロ圏ではありますが物価は比較的安く、食事も日本人の舌に合います。離島も多いですし、本土にも見所が沢山あります。メテオラはその中で有数の人気度があるので、ギリシャに足を運ばれる際は是非訪れてみて下さい。

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