2014年8月26日火曜日

決断と意思決定に使うエネルギーを減らす

私たちは、日々何かの決断をしたり意思決定をしたりする瞬間に頻繁に出会います。

朝、今起きるかもう5分寝るか。

昼ご飯はどこで食べるか(定食屋?イタリアン?)

仕事帰りに本屋に寄ろうか、そのまま帰ろうか。


こんな決断に始まり、仕事やプライベートでの大きな決断まで、まさにいろんな「意思決定の瞬間」に我々は立ち会うわけです。

そこでしがちなのが、AでもBでもない選択をとる、言葉を変えると「意思決定を先延ばしにする」という意思決定をすることです。

これは時としては有効な場合がありますが、意思決定を先延ばしにすることでマイナスになることもあります。

それは、「取り巻く状況が変化する」ということ。
さすがに「今日の昼をどこで済ますか」ということは先延ばしにしようがありませんが、「再来月の休みはどこに行こうか」などということを、ある程度情報を集めながら決断を先延ばしにしてしまうと、例えば取ろうとしていたホテルが埋まっていたり、列車が取れなくなったり…ということになって、また一から考え直さないといけなくなる時があります。

これってものすごい損失です。ある程度時間をかけて調べたデータがまったく役に立たなくなるわけですから。


安い航空券を探していてたまたまヒットした時に、「行こう!」と思ってすぐさま購入できるかどうか、ということも、その人の意思決定のスピードの差です。



ただ、意思決定をするのにはものすごくエネルギーが必要なんですね。
特に、大きなお金が動く時や、先のことで不確定要素の強い場合は、「意思決定をしたことで失うもの」も相対的に大きくなるので、大変ですよね。お金を使うと、お金は必ず無くなります。3ヶ月後の4連休の予定を埋めてしまうと、その時に他の大事な予定が入っても動かすのは厳しいです。誰だって、ヨーロッパまでの往復8万円の航空券を初めて見つけた時に、ポチッとできるはずがありません(笑)

そして、これに必要なエネルギーが大きいが為に、私たちは「意思決定をしない」という意思決定をしてしまいがちです。ただ、それによって失ってしまうもの(機会/チャンス)もあるわけでして。このあたりの見極めは簡単なことではありません。


じゃあ、どうすれば意思決定がスムーズにできるようになるのかといえば、「意思決定に必要なエネルギーを減らす」ことによってしか無理なんですね。そのためには、比較的リスクの少ない場合で、すぐに意思決定をすることを繰り返すのが良いです。
「今日の昼は定食屋かそば屋か?」
「お店ではどの席に座ろう?」
「注文するのはかけそばかてんぷらそばか?」
「食後の飲み物はコーヒーか紅茶か?」

こんなところから「意思決定をする」訓練を重ねていると、だんだんと直観が磨かれます。なぜなら、これらの意思決定には殆ど理由がいりませんから、考えることなくいろいろと選ぶことが、「エネルギーを必要しない」ことになるわけですね。

そして、こういう選択の規模を徐々にあげていく。週末にどこに行くか、どんな服を買うか、など、ある程度エネルギーが必要な(ある程度お金や時間がかかる)ことを、できるだけパパッと決めていくようにするのです。

これを繰り返していくと、他人から見ると「おおきな決断だよな〜」というものでも、自分にとっては紅茶を選ぶかコーヒーを選ぶか、ぐらいのものでしかなくなります。「ここにとどまるか、新しい環境で生きるか」を、紅茶かコーヒーか、ぐらいのノリで選べたら面白いですよね(笑)

ですが冗談抜きで、決断をためらわずにできる、というのは大きな強みですよ。

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