2014年5月13日火曜日

月給は「我慢料」であり「拘束料」であるかもしれない

経済的に超絶不安定な個人事業主としては、時たま安定収入のある会社員には憧れを抱いてしまう訳ですが、それでもやはり、過去に会社員を経験した時のことも合わせると、「隣の芝は青く見える」に過ぎないんだと思う訳です。

安定したお給料は時たま魅力的に思えますが、逆にその「安定収入」を得るためにトレードオフになっているものを考えてみました。

①我慢料

会社勤めをしていると、理不尽なことが沢山あるようです。「ようです」という表現を使うのは、私がそこまで多くのことを経験したことがないから(多少は経験しました)なのですが、確かに理不尽なことって多いですよね。厳密に言えば、「理不尽」というよりは「仕事に関係ないこと」まで、いろいろ考えないといけない時が多々あります。

私の場合、もともと吃りを持っているので、上司とのやりとりでテンパって言葉が出なかったりする時が時々ありました。そんな時にからかわれたり、時には真似をされたりと(これってれっきとしたパワハラだとは思うが…笑)、「それって仕事と関係ないやん」ということを、あれこれ気にしなくてはいけませんでした。

私、こういうことが嫌いで嫌いで仕方なかったです。

何も会社員をしていたときに限りませんが、中学校とか高校とか、勉強以外のことでいろいろと面倒なことが多すぎで、本当に嫌いでした。いじめはあるわ、あの先生が嫌いだとか友人との関係だとか、誰と誰が付き合っているとか、そこで自分のことも詮索されることになるんですが、そういうことを聞かれるのが好きじゃありません。趣味に付いても(学校職場問わず)聞かれましたが、個人的に「そういう話は学校とか職場でしたくない」タチの人間ですから、もう辛くて辛くて仕方がなかった。それでもって、ほのめかすと「つまらない奴だ」と言われる。(というか、「鉄道が好きで〜」とか話し始めても、逆に誰も付いて来れなかった。じゃあ聞くなよ、って話なんですが笑)


まあ、これは世の中で一般的に言われる「我慢料」とは異なるのかもしれませんが、私はもともと「仕事とプライベートは完全に分けたい」タイプの人間だったので(学校に通ってた時も同じ)、職場で個人的な趣味や嗜好、プライベートの話まで聞かれるのは本当にもう、無理でした。逆に、相手のそういう話も全く興味がありませんでした。

というのも、私自身は「自分は仕事しに事務所に来ているんだから、そんなどうでもいい話に時間を使いたくない」と思っていたからです。プライベートの話をするなら、気の置けない身近な友達と休日にやっています。

私にとって、こういうことも含めて「我慢」をするのは無理でした。こういう「仕事以外のどうでもいい話」というのは、学校でもよくあるように、会社でも普通は話題に上がることなのだと思います。ですが、現代の「キャリア」という話になると、こういう仕事とは直接関係ない面は全くといっていいほど表面に出てきません。私も、時々会社勤めをしてみたいなとは思いますが、仕事以外のことまで突っつかれたり話が及ぶのは断固反対なので、恐らくもう会社員は無理かもしれません(笑)


本来「報酬は仕事の対価」に支払われるべきものだと思いますが、会社員になるとその辺りが曖昧になる上に、仕事とは関係ないプライベートに口を突っ込まれるので自分は敬遠しています。裏を返すと、今はドライに仕事ができるのでそういうことでは悩みません。「仕事は仕事、プライベートはプライベート」と割り切る人間にとって、会社という場所は(学校も同じように)思った以上に「ノイズ」が多い場所だと思っています。
(自分も、そういうことが気にならないくらいに「鈍感」で「器用」な人間だったら、今頃はどこかの企業でバリバリに仕事しているでしょうね。)


②拘束料


どの会社でも、勤務時間は一定です。一日辺りの拘束時間も決まっています。

ただ、その一方で日によって、あるいはシーズンによって仕事の多寡は異なります。忙しい時期はめちゃくちゃ忙しい一方で、繁忙期を過ぎれば暇になることだってあります。

こういう時、特に忙しくない時期にも事務所に行って仕事をするというのは、ある意味大変な苦痛です。私もそういう経験がありますが、「これだけ暇やったら髪切りにいきたい」「映画見に行きたい」という風に何度も思いました。

ですが、当然ながらこういう時期でも事務所には出て行く必要がありますし、休憩時間以外にその場所から移動することは基本的にできません。もっというと、外回りで融通が利くといっても、その時間で自分の好きなことを完全にできるかと言えばそうではありません。

こういう場合、お給料というのは「仕事がなくても事務所にいて下さいね」という拘束料(もしくは待機料)なのではないでしょうか。

会社から見ると、人を雇うということは「コスト」になるわけで、そういう点では「決まったお給料を渡すから、仕事がなくても急に仕事が入るかもしれないから事務所で待機しておいてね」という風に考えることもできるのではないでしょうか。


☆☆☆


こういうことを考えると、今個人で仕事をしていると、不安定ではありますが、自分の提供した価値に対して報酬を頂く、あるいはかけた時間に対して報酬を頂く、ということがわかります。これらはトレードオフの関係にあるのでどちらが良いのかは一概に言えませんが、個人的には「固定給と引き換えにプライベートの詮索や暇な時間の浪費はしたくないなあ」と思っている次第です。


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