このゴールデンウィーク中に買った「フルサトをつくる」(東京書籍)、早速読み終えてしまいました。
この本は、伊藤洋志さんの前作「ナリワイをつくる」の続編のようなもので、前回は「仕事を自分でつくろう」というのがテーマだったのに対して今回は「帰れる場所を自分でつくろう」というのが、大きなテーマでした。
(この本に関する記事:伊藤洋志さん講演「世の中がややこしくならない仕事を作るには」に参加してきました)
今回面白かったのは、「ニートの歩き方」を出版されているphaさんとの共著だった、という点です。
様々な「ナリワイ作り」を生業にされている伊藤さんと、東京でシェアハウスをしながらニート生活を送られているphaさんが一緒のプロジェクト(?)をされているのですが、「ニート」であるphaさんが「フルサト作り」に関わるという構図がとても新鮮でした。
この本は、伊藤洋志さんの前作「ナリワイをつくる」の続編のようなもので、前回は「仕事を自分でつくろう」というのがテーマだったのに対して今回は「帰れる場所を自分でつくろう」というのが、大きなテーマでした。
(この本に関する記事:伊藤洋志さん講演「世の中がややこしくならない仕事を作るには」に参加してきました)
今回面白かったのは、「ニートの歩き方」を出版されているphaさんとの共著だった、という点です。
様々な「ナリワイ作り」を生業にされている伊藤さんと、東京でシェアハウスをしながらニート生活を送られているphaさんが一緒のプロジェクト(?)をされているのですが、「ニート」であるphaさんが「フルサト作り」に関わるという構図がとても新鮮でした。
この本が伝えようとしていることは、前作の「ナリワイを作る」に引き続いて「必要なものは自分で賄おうぜ!」ということなんですが、前回は仕事、そして今回は(主に)住居なんですね。
住居。
住。
衣食住と言われるほど、住環境というのは私たちの生活の大きなウエイトを占めていますが、私たちの大多数が知っている住居の賄い方とは、新築を建ててローンを組むか、賃貸を使い続けるかのどちらかだと思います。
この本では主に、「どうやって使えない家を再利用するか」という、ちょっと大きなスケール(かつ実用的)での話が書かれていますが、実際に伊藤さんが改築されたりもしているので、実現不可能なことではないのだと思います。
参考:全国床張り協会
以下、他に感じたことをまとめようと思います。
◎今はアウトソーシング社会
本著で述べられている「住居の賄い方」もそうですが、今の世の中の仕事の大半は、何かの外注(アウトソーシング)となっています。
結婚式の手配をブライダル業界がやってくれ、旅行の手配は旅行業界がやってくれ、食事の手配は外食産業や農家、スーパーマーケットがやってくれています。
(私の仕事も、「外国語がわからない人に代って」翻訳通訳をするという、いわば外注の仕事です)
アウトソーシングの全てが善、全てが悪とは思いませんが、度を超えたアウトソーシングが行われているのが今の世界で、その中で仕組みとしてうまくいかない、人の健康が損なわれる、なんてことも起こっているのだと思います。
(東京なんて、仕事のために他の殆どのことがアウトソーシングされています。震災時にはその脆弱性が出てしまいました)
その中でこの「フルサトをつくる」(「ナリワイをつくる」もそうですが)は、「何をどうやって自給しようか?」という部分に主眼が置かれてあります。
それこそ、フルサトでの仕事の例も「週に3日だけ営業するパン屋」など、原価を抑えてかつ活動しない日に他のことに取組めるようなものが出てあります。
私も、食事やエネルギーは少しでも自給できるようになりたいと思っていますが具体的な動きを全くできていないので、これからは小さなところででもいいので、情報を集める→やってみる→判断する、というところまでやっていこうと思います。具体的にはiPadの充電を太陽光か何かで賄うということです。
(電気エネルギーも、日本は電力会社が専売特許となっていますからね)
◎複数拠点(半定住)を持つ方法は、半分くらい実現できている
この本では「フルサトは二つ以上あっても良い」ということも書かれています。日本各地にそういう場所があれば、どこかが駄目になっても別のところに行けばいいですし、そのような土台が複数あれば生まれるアイデア、出会う人、つくる仕事も多様になっていく、というわけです。
私の場合、この「複数拠点」は半分(とは言えないかもしれないけど30%くらい)は実現・実践できているように思います。
一つは、SNSで知り合った人がいろんなところにいること
もう一つは、カウチサーフィンを使って世界各地に(いざとなったら)「帰る場所」があること
この二つを今まで地道にやってきて(もちろん、「フルサト」を作るということを視野に入れていた訳ではなく、結果的になっただけですが)、案外自分は、いろんなところに「頼れる人」がいることに気づきました。
これまでも外国人を何度か泊めて、いざとなったらその人たちをもう一度匿えるこはできますし、同じように今まで泊めてもらった人にも「いつでも泊まりに来な!」と言ってもらっています。
単に泊めてもらえる場所があるだけなので、そういう人との関係だけで「定住地が増えた」とは言えませんが、それでも「今この場所が駄目になっても、とりあえずの逃げ場は複数あるぞ」というくらいには思っています。
そういう意味では、今仕事(内容や取引先)も究極的に分散していて、ドカンと儲けることは簡単ではないが、収入がゼロになることもまたない「負けにくい(潰れにくい)状態」が作り出せていると思います。最近はあまり「仕事がなくなったらどうしよう」ということを思わなくなったのですが、これはもしかすると「仕事も全く途絶えることはないし、住む場所もいざとなったら変えることができる」という、ある種の安心感が背後にあるからなのかもしれません。(もちろん、自分の研鑽なしには偉そうなことが言えないので、毎日研鑽はしています。)
まあ、とは言っても「食事や住居、仕事を自給できるようになれる」ことに越したことはないので、自給率20%でも30%でも良いので、紐がほどけても大丈夫な状態には持っていったほうが良いのだと思います。
◎日本国内もいろんな地方に行ってみたい
本著の中で書かれている三重県の熊野市しかり(奈良からだと直通で行けそう)、個人的に気になっているのが島根県の海士町と徳島県の上勝村、福岡県糸島市なのですが、他にも関西からLCCが飛んでいる鹿児島にも行ってみたいです。(九州は住んでみたいところが沢山ありそうな予感です)
私の中では、ここ数年は「海外行くのであれば旅もしつつ生活もしたい」という嗜好のシフトが進んでいるのですが、日本でも同様のことができるように、地道に自分のできることを続けていきたいです。
地元の奈良でもゆるく何かやっていこうかと思います。
以下、他に感じたことをまとめようと思います。
◎今はアウトソーシング社会
本著で述べられている「住居の賄い方」もそうですが、今の世の中の仕事の大半は、何かの外注(アウトソーシング)となっています。
結婚式の手配をブライダル業界がやってくれ、旅行の手配は旅行業界がやってくれ、食事の手配は外食産業や農家、スーパーマーケットがやってくれています。
(私の仕事も、「外国語がわからない人に代って」翻訳通訳をするという、いわば外注の仕事です)
アウトソーシングの全てが善、全てが悪とは思いませんが、度を超えたアウトソーシングが行われているのが今の世界で、その中で仕組みとしてうまくいかない、人の健康が損なわれる、なんてことも起こっているのだと思います。
(東京なんて、仕事のために他の殆どのことがアウトソーシングされています。震災時にはその脆弱性が出てしまいました)
その中でこの「フルサトをつくる」(「ナリワイをつくる」もそうですが)は、「何をどうやって自給しようか?」という部分に主眼が置かれてあります。
それこそ、フルサトでの仕事の例も「週に3日だけ営業するパン屋」など、原価を抑えてかつ活動しない日に他のことに取組めるようなものが出てあります。
私も、食事やエネルギーは少しでも自給できるようになりたいと思っていますが具体的な動きを全くできていないので、これからは小さなところででもいいので、情報を集める→やってみる→判断する、というところまでやっていこうと思います。具体的にはiPadの充電を太陽光か何かで賄うということです。
(電気エネルギーも、日本は電力会社が専売特許となっていますからね)
◎複数拠点(半定住)を持つ方法は、半分くらい実現できている
この本では「フルサトは二つ以上あっても良い」ということも書かれています。日本各地にそういう場所があれば、どこかが駄目になっても別のところに行けばいいですし、そのような土台が複数あれば生まれるアイデア、出会う人、つくる仕事も多様になっていく、というわけです。
私の場合、この「複数拠点」は半分(とは言えないかもしれないけど30%くらい)は実現・実践できているように思います。
一つは、SNSで知り合った人がいろんなところにいること
もう一つは、カウチサーフィンを使って世界各地に(いざとなったら)「帰る場所」があること
この二つを今まで地道にやってきて(もちろん、「フルサト」を作るということを視野に入れていた訳ではなく、結果的になっただけですが)、案外自分は、いろんなところに「頼れる人」がいることに気づきました。
これまでも外国人を何度か泊めて、いざとなったらその人たちをもう一度匿えるこはできますし、同じように今まで泊めてもらった人にも「いつでも泊まりに来な!」と言ってもらっています。
単に泊めてもらえる場所があるだけなので、そういう人との関係だけで「定住地が増えた」とは言えませんが、それでも「今この場所が駄目になっても、とりあえずの逃げ場は複数あるぞ」というくらいには思っています。
そういう意味では、今仕事(内容や取引先)も究極的に分散していて、ドカンと儲けることは簡単ではないが、収入がゼロになることもまたない「負けにくい(潰れにくい)状態」が作り出せていると思います。最近はあまり「仕事がなくなったらどうしよう」ということを思わなくなったのですが、これはもしかすると「仕事も全く途絶えることはないし、住む場所もいざとなったら変えることができる」という、ある種の安心感が背後にあるからなのかもしれません。(もちろん、自分の研鑽なしには偉そうなことが言えないので、毎日研鑽はしています。)
まあ、とは言っても「食事や住居、仕事を自給できるようになれる」ことに越したことはないので、自給率20%でも30%でも良いので、紐がほどけても大丈夫な状態には持っていったほうが良いのだと思います。
◎日本国内もいろんな地方に行ってみたい
本著の中で書かれている三重県の熊野市しかり(奈良からだと直通で行けそう)、個人的に気になっているのが島根県の海士町と徳島県の上勝村、福岡県糸島市なのですが、他にも関西からLCCが飛んでいる鹿児島にも行ってみたいです。(九州は住んでみたいところが沢山ありそうな予感です)
私の中では、ここ数年は「海外行くのであれば旅もしつつ生活もしたい」という嗜好のシフトが進んでいるのですが、日本でも同様のことができるように、地道に自分のできることを続けていきたいです。
地元の奈良でもゆるく何かやっていこうかと思います。
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