日本の会社(特に大企業)は、新人研修という制度が整っています。中には半年ほどみっちり「教育」をするところもあるそうで、賛否両論はあるかとは思いますが、社会に出て右も左も分からない人が仕事のイロハを吸収することができるという意味では、これ以上ない機会だともいえます。
私が就職した時の企業は、そんな制度はこれっぽっちもありませんでしたが、OJTのような仕組みで仕事をしながら覚えることができましたし、その上で結果がついてきた時は楽しかったです。
新人研修については「そんなもの時間のムダだ!」という意見も多数存在すると思います。私自身も、どちらかというとこういう研修には反対の身です(一番大きな理由は「洗脳されるから」というものです)が、そんな私でも、「これだけは絶対教えておいた方がいいやろ」という、唯一無二と言ってもいいくらいの内容があります。
果たして、何でしょうか。
この記事をお読み頂いた方は、少しの間でも構いませんので考えた頂ければと思います。
それは、企業は企業と取引をしているのであって、決してあなた個人と取引をしているのではないということです。
言葉を変えれば、会社の力を自分の力と勘違いしないで下さいねということです。あなたは、会社の看板を背負って仕事をしているに過ぎないんですよということでもあります。
これは、本当に重要なことだと思います。
もう、入社初日、研修初日の開始5分で言うべきことと言っても、過言ではありません。
というのも、よく大企業で勤めていた方が独立をした時に、独立した瞬間に今まで仕事の取引先だった人の態度が一変した、という話をよく耳にするからです。
こういう話は大学の時代にもよく耳にしていて、その時はなんとなくしか分からなかったのですが、今は以前よりもより現実的な話として分かります。
だって、考えてもみて下さい。有名な企業を考えてみると、その資本力、ネットワーク、取引先、ソリューション等、全て企業(法人)の賜物です。それは決して一日にしてなるものではなく、長い時間をかけて積み上げられたことでもあるのです。
そういう結晶(=看板)を背負って仕事をすると、冷静に考えてみると相手は「看板しか見ていないのだ」と言うことは容易に気づく筈です。私だって、あらゆる機会に企業のサービスを選択して利用することがありますが、しっかりと内容を比較する時もありますが、その上で「安心するから」「ネームバリューがあるから」という理由で選ぶこともあります。
例えば、カメラのメーカーがあるとしましょう。そこで営業の仕事に就いていたとします。幸いに取引先に恵まれ、新しい取引先を開拓もできました。しかし、これを馬鹿正直に「自分の力だ」と認めることはできるでしょうか。取引先が選んでくれたのは、その営業マンの実力を判断したのではなく、そのカメラの性能(=作り手としては製造部?技術職?あたりでしょうか)を加味して選んだかもしれませんし、それ以上にもともとのネームバリューによって信頼が高まっているということも、判断要素として考えなければいけないことだと思います。
もちろんその上で、その営業マンの腕がすごく、バリバリの結果を残せていたとしましょう。ではそこで考えるべきことなのは、その手腕(ノウハウ)というのは、他の営業職に就いた時にも発揮できることなのか否か、ということも考えてみる必要はあると思います。「看板を外された」時でも、ある程度他業界や他社で応用の利くノウハウを個人的にストックしていれば、市場でも価値のある人材として見なされるでしょうし、仕事にも困らないかもしれません。ただ、いずれにせよ、新人研修の時に必要な教育というのは、「あなたは今日から当社の一員です。精一杯会社の為に尽くして下さい」なんていう「社畜礼讃」の文言ではなく、もっとドライで、かつ真実のあなたは、会社の看板を背負って仕事をしているに過ぎないんですよという一言ではないでしょうか。
★★★
先の例には実は例外がありまして、それは例えばプログラミング・Web開発系の業種、通訳・翻訳等の語学系、そしてデザイン・イラスト系などです。
私が今、翻訳・通訳という道で自分の仕事を極めているのには、こういう「会社の看板が外れても」ある程度生きていける道を自分で模索した結果でもあります。
私はとても臆病な人間ですから、「ほれほれ〜、いくら有名大学出身で大企業で勤めていても、看板外されたら終わりだろ?」みたいにちらつかされて生きていくのは、もうたまりません(笑)そういうこともあって、ある程度「自分が看板になれる」分野を選んだ結果が今な訳ですが、確かにいろいろと詰みそうになっても、またこの分野でどこかで勤めればいいや、くらいに最悪の状態を考えることができるので(こんなこと考えるから前に進めない訳ですが笑)、精神的にはだいぶ楽だと思っています。だって、究極的に勤めようと個人でしようと、死ぬ直前まで続けられる仕事ではありますから。
とにかく、時間はかかりますができるだけ自分自身を資本として仕事ができる世界で前に進んでいこうというのが私のスタンスです。
どんな業界にいる人も、会社の力を個人の力と勘違いしないようにして下さいね。
私が就職した時の企業は、そんな制度はこれっぽっちもありませんでしたが、OJTのような仕組みで仕事をしながら覚えることができましたし、その上で結果がついてきた時は楽しかったです。
新人研修については「そんなもの時間のムダだ!」という意見も多数存在すると思います。私自身も、どちらかというとこういう研修には反対の身です(一番大きな理由は「洗脳されるから」というものです)が、そんな私でも、「これだけは絶対教えておいた方がいいやろ」という、唯一無二と言ってもいいくらいの内容があります。
果たして、何でしょうか。
この記事をお読み頂いた方は、少しの間でも構いませんので考えた頂ければと思います。
それは、企業は企業と取引をしているのであって、決してあなた個人と取引をしているのではないということです。
言葉を変えれば、会社の力を自分の力と勘違いしないで下さいねということです。あなたは、会社の看板を背負って仕事をしているに過ぎないんですよということでもあります。
これは、本当に重要なことだと思います。
もう、入社初日、研修初日の開始5分で言うべきことと言っても、過言ではありません。
というのも、よく大企業で勤めていた方が独立をした時に、独立した瞬間に今まで仕事の取引先だった人の態度が一変した、という話をよく耳にするからです。
こういう話は大学の時代にもよく耳にしていて、その時はなんとなくしか分からなかったのですが、今は以前よりもより現実的な話として分かります。
だって、考えてもみて下さい。有名な企業を考えてみると、その資本力、ネットワーク、取引先、ソリューション等、全て企業(法人)の賜物です。それは決して一日にしてなるものではなく、長い時間をかけて積み上げられたことでもあるのです。
そういう結晶(=看板)を背負って仕事をすると、冷静に考えてみると相手は「看板しか見ていないのだ」と言うことは容易に気づく筈です。私だって、あらゆる機会に企業のサービスを選択して利用することがありますが、しっかりと内容を比較する時もありますが、その上で「安心するから」「ネームバリューがあるから」という理由で選ぶこともあります。
例えば、カメラのメーカーがあるとしましょう。そこで営業の仕事に就いていたとします。幸いに取引先に恵まれ、新しい取引先を開拓もできました。しかし、これを馬鹿正直に「自分の力だ」と認めることはできるでしょうか。取引先が選んでくれたのは、その営業マンの実力を判断したのではなく、そのカメラの性能(=作り手としては製造部?技術職?あたりでしょうか)を加味して選んだかもしれませんし、それ以上にもともとのネームバリューによって信頼が高まっているということも、判断要素として考えなければいけないことだと思います。
もちろんその上で、その営業マンの腕がすごく、バリバリの結果を残せていたとしましょう。ではそこで考えるべきことなのは、その手腕(ノウハウ)というのは、他の営業職に就いた時にも発揮できることなのか否か、ということも考えてみる必要はあると思います。「看板を外された」時でも、ある程度他業界や他社で応用の利くノウハウを個人的にストックしていれば、市場でも価値のある人材として見なされるでしょうし、仕事にも困らないかもしれません。ただ、いずれにせよ、新人研修の時に必要な教育というのは、「あなたは今日から当社の一員です。精一杯会社の為に尽くして下さい」なんていう「社畜礼讃」の文言ではなく、もっとドライで、かつ真実のあなたは、会社の看板を背負って仕事をしているに過ぎないんですよという一言ではないでしょうか。
★★★
先の例には実は例外がありまして、それは例えばプログラミング・Web開発系の業種、通訳・翻訳等の語学系、そしてデザイン・イラスト系などです。
私が今、翻訳・通訳という道で自分の仕事を極めているのには、こういう「会社の看板が外れても」ある程度生きていける道を自分で模索した結果でもあります。
私はとても臆病な人間ですから、「ほれほれ〜、いくら有名大学出身で大企業で勤めていても、看板外されたら終わりだろ?」みたいにちらつかされて生きていくのは、もうたまりません(笑)そういうこともあって、ある程度「自分が看板になれる」分野を選んだ結果が今な訳ですが、確かにいろいろと詰みそうになっても、またこの分野でどこかで勤めればいいや、くらいに最悪の状態を考えることができるので(こんなこと考えるから前に進めない訳ですが笑)、精神的にはだいぶ楽だと思っています。だって、究極的に勤めようと個人でしようと、死ぬ直前まで続けられる仕事ではありますから。
とにかく、時間はかかりますができるだけ自分自身を資本として仕事ができる世界で前に進んでいこうというのが私のスタンスです。
どんな業界にいる人も、会社の力を個人の力と勘違いしないようにして下さいね。
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