2015年11月16日月曜日

感情的になることは、負けること



ネットでは、Facebookのトリコロール画像の是非についていろいろと意見が飛び交っているようです。



見ていて思ったのは、否定的・懐疑的な人のほうが、理性的な判断、思考をしているのではないか、ということです。


(僕も、そちらの部類の人間です)



見ていて気になったのが、「反対している人なんて思慮が浅くって、私はフランスの人を思ってトリコロールに変えているのだ」というような投稿をしている人が、いたことです。



読んでいて、心が動きましたが、これはどちらかと言えば悪い意味ででした。


その文章そのものが、論理的に根拠が薄くって、ある種ヒステリックな響きを持っていたからです。





感情の支配というのは怖い物で、どれだけ普段理性が勝っていても、感情に支配されてしまうと、人間というのは取り返しの付かないことをしてしまう時があります。


頭に血が上って相手を殴り、他人の命を奪ってしまう、という時もあるわけですよね。




感情的になると、もう頭が励起状態になっていて、正しい判断ができないようになってしまうわけです。

普段は「1+1=2」と分かっているのに、感情に支配されると、それができなくなってしまう。もしくは「これをするとダメになる」という思考回路が、働かなくなってしまう。



こんな風に、一瞬頭が「トランス状態」に入れ替わるだけで、暴力をふるってしまったり、言葉で他人を傷つけてしまうことがわるわけです。


芸能人でもいましたが、ちょっと間違って他人を身体的に傷つけてしまって、法の裁きを受けたこともあるわけです。



なので、Facebookでその投稿を見たときに、「これは完全に自分をコントロールできなくなっているな」と思いましたし、ちょっとまずいんじゃないかな、とも思いました。

(ちなみに、Facebookはそういうコミュニティだからなのか、その内容に賛成する意見が大半でしたが)



今回の場合、具体的にその人が損害を被る、ということはないと思うのですが、感情的になった時の素行には、その人となり(普段何をどのように考えているのか)が出てしまうので、見る人によっては、いろいろと思った部分もあったのではないか、と思います。



(これが、感情的になることさえも計算し尽くしていて、自分が勝つ、という戦略であれば、まだいいのですが:それはまあ、ドラマの世界です)



ぼくもよくカッとなってしまうのですが、そういう時はだいたい「悪手」を指してしまうし、冷静な相手には足下を見られるので、気をつけないといけないな、とは改めて思いました。



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