2015年11月22日日曜日

触媒としてのお金








「触媒」って、確か中学の理科とかで習いましたよね。


「反応には関わるけど、それ自身は何も変化しない」っていう、あれです。


中学で習うのだと、二酸化マンガンとかでしょうか?



「そんなものもあったな~」と、思い出された方も多いかも知れませんね。



上の図は、触媒が関係する反応に関する図なんですが、



触媒って言うのは厳密に言うと、「反応の速度を増加させるが、自分自身は消費されない物質」なんですよね。

(「」部分はアトキンス無機化学(下)1037ページより引用)



これどういうことかというと、触媒があることで、上の図で言うところの右側の状態に、進むことが簡単になるということです。


赤線が、「触媒無し」での反応。


青線が、「触媒有り」での反応。



触媒があるほうが、反応にかかるエネルギーが低いので、すんなり右側の状態に持って行けるんですよね。


峠を越えるのに、原付を使うか大型二輪を使うか、という違いでしょうか。

(ぼくはバイク乗らないからよく分からないんですけど笑)



で、最近この図を見てて思ったのが、タイトルにも書いたこと。



お金って結局、触媒でしかないと思うんですよね。



例えば、体がものすごくひどく疲れているとして、そのまま横になって数日寝ていたら治るとします。


でも、お金があれば、「触媒作用」で治療にもいけるし、薬も買えるし、「体の状態が良くなる」という状態に、比較的エネルギーをかけずに持って行けますよね。



昨日ブログで書いた、「1000円払っても新幹線のぞみは指定席を使う」というのもそうです。


お金があれば例えば、「座席を予約する」ことができますし、「待ち時間を短縮することができ」ます(例えば、有料クレジットカード会員の特典ですね)。


こういう風に、お金があれば「生活の質」をある程度上げることが、簡単にできるわけですよ。

しかも、ここで言っているのは大金じゃなくって、数千円レベルでのお金です。




一駅間歩くのがしんどかったら、タクシーをワンコインで使うという選択肢もあるわけです。


荷物を持っての移動が大変なら、コインロッカーに預ける。



これらは数百円単位での話ですね。




こういう風に、ちょっとお金を「触媒」として使ってみることで自分が楽になる、先の世界に行けるのであれば、許せる範囲で使ってみるのがいいんだと思います。僕も最近はいろいろと本を買っていますし、パソコン周辺機器も購入しています。



これ、お金がなかったら手に入れるのはなかなか難しいですよ。だって、本一冊をタバコ3箱と交換するにもいかないわけですし、ヨドバシカメラで8時間無料で働かせてもらって外付けHDDを頂くわけにもいけません(笑)



ある程度自由に使えるお金(=可処分所得)があれば、それは自分自身への投資として、使えばいいと思うんです。それによって新しい経験ができますし、その経験をすること自体が、上の図で言う「右側の世界」に入っていくことに他ならないんですから。



触媒量は色んな反応で異なると思いますし、各自が使える触媒にも差はあると思いますからあくまで自分の頭で考えないといけませんけど、反応が簡単に行えるようになるのであれば、触媒は使うべきですよね。


今回はそんなお話でした。






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