2015年12月3日木曜日

鉄道ビジネスのこれから


来年春(2016年3月)のダイヤ改正で、北海道新幹線が開通するんですが、


それと同時に、JR北海道ではこんなことも考えているようで、




これはちょっと、「鉄道はオワコン」としか思えないような対応ですね。



素人からすると、「新幹線がドル箱事業になるのだったら、それを収益源にして別の事業も補完すればいいんじゃないの?」と、


(例えば、上のリンクにあるような、普通車の整備につかうとか)



思ってしまうんですが。




それに、北海道新幹線も4時間の壁は切れないようですけど、



日本の鉄道、というか特にJRって、半世紀以上前から「高速化」を進めていて、50年経っても、この土俵でしか戦えていないんですよね。


もちろん、豪華寝台特急やリゾート列車の運行など、「豪華路線」の開拓を行っている会社もありますし、


私鉄なんかでいうと、各社の資源(列車、沿線観光地)を上手く活用して、利用者を増やしたり収益増をはかれているところもあるんでしょうけれど、


昨今のJRの取り組みを見ていると、20年経たないうちに、どこかの会社が潰れる


(というか、北海道が8割くらいの路線を廃線にしたり、本州三社が在来線を切り離して新幹線事業に集中する、といういう風に、事業の大幅転換を見直す)


時期が来るのではないか、と思うんですね。


だって、50年経って未だに、時速300kmを320kmに上げたり、到達時間を3分縮めたりしているわけですよ(笑)


顧客に対して、他に伝えられる価値がないんでしょうね。



ぼくは幼い頃から鉄道好きですし、鉄道を通していろんなことを学びましたが、



考えてみると鉄道って、線路の土地確保やメンテナンス、車輌製造(とメンテ)といった風に、「ハードありき」のビジネスですし、そもそも線路と土地がないとできませんから、


(会社の中には、線路しか持っていない会社や列車しかもっていない会社もありますが、)


世の中のパラダイムが大きく転換した時に、相当変化しづらいんだろうな、とは思いますよ。



(不動産事業に手を出して、建設業者と組んで「スクラップアンドビルド」を繰り返してカネをこねくり回す、ということはできそうですが)




今回の、JR北海道の「新幹線を通す一方でローカル線から撤退」の流れを見ていると、今後鉄道事業者がどういう風にビジネスを転換していくのかが見えないので、これはもしかすると、先は長くないのかも知れないな、と思った次第です。


だって、もう今のご時世、目的地に5分早く着くことに大変な価値を見出すわけではないですし、そんななかで、新幹線やリニアなどの「高速鉄道事業」でしか収益を確保できないっていうのは、時代遅れも甚だしいように、個人的には感じるので。



鉄道会社、今後は思っている以上に格差が生じて、バタバタ潰れていく(か、シャープ等のように、事業を大幅に縮小する)気がしますね。







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