今まで、本は「移動中に読むもの」だというイメージが強かった。
例えば新書。
電車や飛行機での移動時間、そして待ち時間に、軽く読める本をサクサクと読んでいく。
自分はこれまでの読書のほとんどを、こういう風に「時間の有効活用」に主眼を置いて、取り組んできた。
だから、流し読みすることが多かったし、自分の知らない内容や話のところはゆっくり読むが、既視感のある箇所はさくっと飛ばしてよむことが多かった。
こういう風に、四半世紀ほど生きてきたのだ。
(もっとも、0歳の時から本を読めたわけでないが…)
しかし最近、どうもこの方法だけでは読めない本がある、ということに気づいたのだ。
例えば以下のような本になるのだが、
これは、この世界観に対する慣れがなさ過ぎて、とても移動中や待ち時間にそそくさと読めるものではない、ということに気づいたのだ。
なんとか、外食時に食事が運ばれてくるまでの間なら、読める。
がしかし、こういう本を読むときには「ボールペンで線を引く」ということをしないと、話の展開やそもそもの基礎論をしっかり理解することができないので、外食時にテーブルに本を広げて、ボールペンを片手に持って…ということは、到底できそうにない。
こういう本に限らないが、世の中には「腰を据えて読まないといけない本」が一定数ある。そういう本は決して、「ながら」読みすることはできないし、「本を読む」ために時間を確保して読み進め、理解していく必要があるのだということを、恥ずかしいながらこの歳にして知った。
さくっと読める本と、腰を据えないと読めない本。
あなたの本棚には、どちらの本がどれほどあるだろうか。
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