2016年3月29日火曜日

学生時代に見る目を養う



学生時代に、失敗を恐れずに何事にも挑戦をしたほうがいい理由の1つに、これがある。


簡単にいえば、結果的に無駄内になるかも知れないが、「これは自分に合わないんだ」ということが分かるだけでも経験になる、ということだ。



自分に合わないことが分かれば、今後その選択をすることは基本的になくなる。つまり、将来的に時間を節約・短縮することができるというわけだ。


だから、学生の間は些細なことであれ、いろんなことに挑戦してみて欲しい。「失敗したらどうしよう」なんて思うかも知れないが(僕も実際に、何度も思った)、今20代半ばになって思うのは、学生時代の失敗なんて、その後の失敗に比べればかわいい物だ、ということ。


想像を絶する借金をして首が回らなくなる、とか、再生不可能な傷を負う、とか、さすがにそういうのは避けて欲しいが(というか、そういう状況になる可能性のほうが低いだろうが)、そういうのを抜けば、学生時代の失敗なんて知れている。


だから、興味のある授業やゼミは片っ端からとればいいし(この場合、どの授業をセメスターで正式に受けるかを決める期間があるから、その間に一通り出てみる)、気になるバイトがあれば時間の許す限りやってみたらいい。

読みたい本があれば片っ端から買ってみる。積ん読になってしまってもいいじゃないか(どの本を優先的に読むか、ということも自分の価値観の表れだし、本に対する優先順位も分かる、というものだ)。


そういう、本当に些細な、日常生活の一端を切り取ってみても、学生(というか若い間)の経験は全て財産になり得る。いろんなお店でご飯を食べてみて、安いお店で食べるとどうだ、とか、どういうペースで外食をするのが自分に合っているのか、ということも、肌感覚で分かるようになる。というより、そういう感覚とか嗜好は個人差があるから、自分で経験して、自分のペースを知るしかない。


ネットビジネスに興味があるなら、無料で入手できる教材などは片っ端から取り寄せてみればどうだろう。


何事もある程度の場数をこなさないと上達しないように、自分に何が合っているか、合っていないのか、ということは、いろいろやってみないと分からない。


そして、学生のもう1つの特権は、「時間が余りに余っている」ということだ。


社会人の強みが「お金で時間を買うことができる」こととすれば、学生はスタート時点で、お金に関しては社会人に基本的に負けるだろう。


しかし、学生の強みはなんと言っても、時間があること。


たとえて言うなれば、社会人になると東京~大阪を新幹線で移動するのがデフォになるが、学生の間は、青春18きっぷでのんびりと移動することができる、ということだ。(これはあくまで、例えだが)


つまり、お金がない、ということは、学生にとってディスアドバンテージではない、ということを理解して欲しい。


そして、その時間を何か(大学の勉強でもいいし、バイトでもビジネスの勉強でもいい)に投入することで、自分に向いていること、向いていないこと、好きなこと、嫌いなこと、がだんだんと分かってくる。そういう自分のポートフォリオを把握しておけば、将来的に時間をロスることが大幅に減る。


こういう経験を繰り返すことで、だんだんと世の中に対する「見る目」を養っていくことができる。どういう本がいいのか、悪いのか、とか、どんな人間がまともで、まともじゃないか。


かくいう自分も、学生時代はいろいろと行動してきて、行動量では巷の学生には負けない自信があったのだけど、それでも世界を見る目はまだまだ養えてなかった。



自分の興味・関心のままに行動して選択する。そして、自分の興味・関心を増やす。アンテナを増やす。活動フィールドを増やす。自分の嗜好を知る。世の中を見るフィルターを強化する。



「生きてるだけで丸儲け」と言ったのは明石家さんまだが、学生は本当に、そういう環境に身を置いている。



だから、そのポジションを120%使い倒して欲しい。




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